北朝鮮は今年の春、黄海南道で発生した餓死者が「人災」であると認めたと日本の毎日新聞が1日、報道した。
同紙は北朝鮮貿易関係者の証言を引用する形で、朝鮮労働党指導部が3月中旬作成した内部文書で、餓死者発生原因を「軍のための過度の食糧供出のため」と認めたと報道した。
デイリーNKは4月10日付の記事で黄海道の餓死者発生の主要な要因について、「収穫期の軍人による過度の軍糧米と首都米(首都に供給する米)供出」だと報道している。
開城でも餓死者
毎日新聞は「黄海南道が水害で困難な状況に陥り、農場員のなかにも食糧不足で生活が厳しい世帯が増加した。農場世帯は軍糧米を確保するため苦労した」と党内部文書の内容を伝えた。