当局の日本車廃棄措置に対しては幹部さえも「経済状況を考慮せず自分(金正日氏)の気分次第で好き勝手に指示を出している」と否定的な反応を見せているという。一部の企業所では当局が代替運送手段を提供しなかったため、日本製自動車を夜間のみ使用していると伝えられる。
北朝鮮では1980年中盤から2000年代序盤まで、日本製中古車を輸入し中国に販売する仲介貿易が盛んだった。コストパフォーマンスが良い日本車は北朝鮮でも人気だった。乗用車を1500ドルで輸入し中国に6000ドルで売るなど、大きな差益が発生した。しかし2000年代中盤以降、日本が拉致問題を理由に北朝鮮に経済制裁を発令、日朝貿易は中断された。