北朝鮮のミサイル総局は7月1日、新型戦術弾道ミサイル「火星砲-11タ-4.5」の発射実験を行い、成功したと明らかにした。朝鮮中央通信が伝えた。
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は1日5時5分と15分に、2発の弾道ミサイルを発射した。1発目は約600キロを飛行し日本海に落下したが、2発目は約120キロしか飛行せず、内陸部に落下し失敗の可能性があると発表した。ミサイルはロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版短距離弾道ミサイル「火星11(KN23)」と推定した。
同通信によると、「火星砲-11タ-4.5」は「4.5トン級の超大型弾頭を装着する戦術弾道ミサイル」であり、「重量模擬弾頭を装着したミサイルで最大射程500キロと最小射程90キロに対して飛行安定性と命中正確性を実証するのに目的を置いて行った」という。
朝鮮中央通信は通常、発射実験が成功すれば写真付きで報じるが、今回の記事では写真は掲載されなかった。
発射実験当日は、朝鮮労働党中央委員会第8期第10回総会が行われており、労働党中央軍事委員会は、ミサイル総局の実験結果を総会に報告したという。ミサイル総局は、「火星砲-11タ-4.5」の「250キロ中等射程飛行特性と命中正確性、超大型弾頭爆発威力を実証するための試射を7月中に行う」と明らかにした。