黄海南道、江原道など北朝鮮の前線地帯は「前線地区出入証」がないと出入りができない。黄海南道の白川郡、青丹郡、甕津郡、板門郡、江原道の平康郡、板橋郡などがここに該当する。江原道の食糧事情は把握されていないが、餓死事態は避けられないとの推測がなされている。
消息筋は「金正日死後、閉鎖されていた市場は金正恩の指示で六日ぶりに再開されたが、旅行証明書の発給は中断されたままで海州地域は事実上孤立状態だった。農作業ははかどらず、わずかな食糧までも軍隊と首都に送った。そんな状況での金正日の死去まで重なり3重苦に苦しんだ。黄海南道の農場員らは集団で餓死し、1ヵ月に15件もの殺人事件が発生した。10日以上何も食べないと人間が犬に見えるなどといった奄ワで流れた」と話した。
4月中旬、日本の東京新聞は黄海南道の白川郡、延安郡、青丹郡など3つの郡での飢餓が深刻で2万名の餓死者が発生したと報道した。