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黄海南道海州の消息筋とも中朝国境地域に食糧を求め出向いた矢先、記者と電話がつながった。彼は1~3月中旬の海州及び近隣地域の食糧難の状況を詳しく伝えた。

同消息筋は「1〜3月の間に海州地域と近隣地域で農場ごとに数叙シの栄養失調者が発生した。農場は緊急対策をとったが余り効果がなかった。4月以降は農場ごとに10名程度が餓死した。開城周辺の前線軍団(軍事境界線1、2軍団)の将校らも栄養失調にかかるほど食糧難が深刻」と話した。

黄海道の食糧難の原因は大きく三つに分けられる。昨年の水害発生により生産量が減少したうえ、収穫期に軍人が農場を管理する過程で生産量のほとんどが軍糧米と首都供給用に送られた。農場に配給が行き渡らないわけである。 さらに金正日死後の哀悼期間中(3.25まで)、市場が禁止されたため住民が食糧を入手する術が奪われた。住民は食糧確保に困っていると救済措置を嘆願したが、当局は金正日弔問事業に夢中で、住民の移動まで規制したために餓死事態が拡散したものと分析される。