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同通信の報道全文は次のとおり。

「朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の包括的な戦略的パートナーシップ関係に関する条約」を調印
金正恩同志がプーチン同志と共に条約にサイン

【平壌6月20日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間に平等と主権尊重、善隣と互恵の原則に基づいて包括的かつ戦略的なパートナーシップ関係を樹立することに関する国家間条約が調印された。

朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志とロシア連邦大統領のウラジーミル・V・プーチン同志が6月19日、「朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の包括的な戦略的パートナーシップ関係に関する条約」にサインした。

調印式には、朝ロ国家指導幹部が参加した。

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金正恩同志とウラジーミル・V・プーチン同志が条約にサインし、条約文を交換すると、参加者は熱烈な祝賀の拍手を送った。

金正恩同志は、朝ロ関係史に特記すべき歴史的な文書を採択した記念にプーチン同志と意義深い写真を撮った。

最高首脳たちは次いで、「朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の包括的な戦略的パートナーシップ関係に関する条約」が締結されたことに関連して共同発表を行った。

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金正恩同志は、ロシアの友好使節が訪れたここ、平壌を全世界が非常な関心の中で見守るこの時刻、最も真実で、親しい戦友であるロシア同志たちと意義深い席を共にしている感無量さを禁じ得ないと述べ、今日、ウラジーミル・V・プーチン同志と朝ロ友好関係発展史に永久に輝く条約にサインしたことに言及した。

これは重大な出来事であり、朝鮮民主主義人民共和国国務委員長としてプーチン大統領同志と共に朝ロ両国の立派な人民のために、現在だけでない未来に備えて深遠な戦略的重さと意義を持つ政治的出来事を責任を持って成し遂げた自負によって実に栄光に満ちると述べた。

金正恩同志は、条約が締結されたことで両国関係は同盟関係という新たな高い段階に上がり、これによって共通の利益に合致するように地域と世界の安定環境をしっかり守りながら強い国家を建設しようとする朝ロ国家指導部の遠大な構想と人民の世紀的念願を実現できる法的基盤が築かれ、政治、経済、文化、軍事など多くの方面における相互協力の拡大によって両国の進歩と福利に寄与できるより立派な展望的発展軌道に乗るようになったと評価した。

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金正恩同志は、朝ロ関係史上、最も強力な条約の誕生は朝鮮人民の親しい友人であるプーチン同志の卓越した先見の明、果敢な決断力と意志を抜きにしては考えられないということを特別に強調したいと述べた。

金正恩同志は、朝ロ関係発展史において分水嶺となる偉大な朝ロ同盟関係は今日、この場で初めて歴史のいかりを上げて荘厳な出港を告げたと述べ、朝鮮民主主義人民共和国政府はロシア連邦との包括的な戦略的パートナーシップ関係、不敗の同盟関係を絶えず発展させるための今後の全道程で自己の条約上の義務にいつも忠実であるものと確言した。

金正恩同志は、朝ロ両国間に締結された強力なこの条約は両国人民の根本利益を増進させ、守るための非常に建設的かつ展望的であり、徹底的に平和愛好的かつ防衛的な条約として、支配と隷属、覇権と強権のない多極化の新世界の創設を加速させる推進力になるということを信じてやまないと述べた。

金正恩同志は、両国の人民と次世代の永遠なる友好発展と福祉増進に寄与する全ての歴史的課題を遂行するに当たって、そして両国にすでに到来し、また今後直面する任意の多事多変と国難を一致した共同の努力で打破するための義務履行に忠実であることに当たっていかなるいささかの解釈上の違いも、いささかの躊躇(ちゅうちょ)や動揺もないであろうという朝鮮民主主義人民共和国政府の不変の意志を厳かに宣言した。

ウラジーミル・V・プーチン同志は、ロシア連邦は伝統的に親善的で友好的なロ朝関係の強化に優先的な意義を付与していると述べ、数十年間、朝鮮と多くの分野にわたって相互協力発展の大きな経験を蓄積したことについて指摘した。

プーチン同志は、ロ朝間に調印された包括的な戦略的パートナーシップ関係に関する条約は達成された状態にとどまらず、ロ朝関係を新たな質的水準へ引き上げようとする両国の志向を反映している事実上の突破口になる文書であると言明した。

プーチン同志は、ロシアも朝鮮も自主的で独自の対外政策を実施し、恐喝と強要の言語を容認せず、政治的動機によって制裁と制限措置を実施するのに事実上反対すると述べ、西側が政治、経済、その他の分野における自分の覇権を維持するために習慣的に用いる手口である制裁・圧殺策動に引き続き対処するであろうし、この脈絡で米国とその追随勢力にそそのかされる国連安保理の無期限の対朝鮮制限措置は再検討されなければならないと強調した。

また、朝鮮半島地域の緊張激化の基本原因は韓国と日本など、朝鮮民主主義人民共和国を敵視する国々の参加の下で軍事訓練の規模を拡大し、度合いを強める米国の対決政策にあると述べ、ロシアは情勢悪化の責任を朝鮮に転嫁しようとする企図を絶対に許さないであろうと指摘した。

プーチン同志は、朝鮮民主主義人民共和国が自らの国防力を強化し、国家の安全を保障し、自主権を守る権利を持っていると述べ、ロシアは今後も朝鮮半島での武装紛争再発脅威を取り除き、不可分の安全原則に基づいてこの地域で長期的な平和および安定構図を形成するために政治的・外交的努力を傾ける用意があると言明した。

プーチン同志は、今日、調印された包括的な戦略的パートナーシップ関係に関する条約はこの文書の締約国のうち、一方が侵略を受ける場合、相互支援を提供することも予見していると述べ、ロシア連邦は条約による朝鮮民主主義人民共和国との軍事技術協力を排除しないと強調した。

プーチン同志は、今日の会談がロシアと朝鮮民主主義人民共和国間の友好とパートナーシップ関係のより一層の発展と全ての地域の安全強化に寄与するものとの確信を披歴し、金正恩同志と全ての朝鮮の友人が立派な歓待を施し、有益な共同事業を手配したことに再び謝意を表した。

朝ロ最高首脳は、今日のこの意義深い条約調印式が今後の朝ロ関係発展の百年の大計とともにその意義が一層鮮明になり、浮き彫りになる戦略的選択としてこの世で最も強靭で英知に富む両国人民の明るい未来を約束する忘れられない契機になることを祈った。

敬愛する金正恩同志と尊敬するウラジーミル・プーチン同志の卓越かつ精力的な指導によって新時代の包括的な戦略的パートナーシップ関係、不敗の同盟関係に非常に昇華、発展した朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の強力な同志的団結と戦闘的友誼は、正義で平和な新世界を念願する進歩的人類の闘争を鼓舞、激励し、その偉大な生命力を万邦に宣揚するであろう。---

朝ロ間の包括的な戦略的パートナーシップ関係に関する条約

【平壌6月20日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志とロシア連邦大統領のウラジーミル・V・プーチン同志が6月19日、「朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の包括的な戦略的パートナーシップ関係に関する条約」にサインした。

条約によると、双方は、自国の法と国際的義務を考慮して、国家主権に対する相互尊重と領土の不可侵、内政不干渉、平等の原則、そして国家間の友好関係および協力に関連するその他の国際法的原則に基づいた包括的な戦略的パートナーシップ関係を恒久的に維持し、発展させる。

双方は、最高位級会談をはじめとする対話と協商を通じて二国間関係問題と相互関心事となる国際問題に対する意見を交換し、国際舞台で共同歩調と協力を強化する。

双方は、全地球的な戦略的安定と公正で平等な新しい国際秩序の樹立を志向し、互いに緊密な意思疎通を維持し、戦略的・戦術的協同を強化する。

双方のうち、一方に対する武力侵略行為が強行されうる直接的な脅威が生じる場合、双方は一方の要求に従って互いの立場を調律し、当面の脅威を除去することに協力を相互提供するための可能な実践的措置に対して合意する目的で二国間協商ルートを遅滞なく稼働させる。

双方のうち、一方が個別的な国家、または複数の国家から武力侵攻を受けて戦争状態に瀕する場合、他方は国連憲章第51条と朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦の法に準じて遅滞なく自国が保有している全ての手段で軍事的およびその他の援助を提供する。

各一方は、他方の自主権と安全、領土の不可侵、政治、社会、経済、文化制度を自由に選択し、発展させられる権利と、他方のその他の核心利益を侵害する協定を第3国と締結せず、そのような行動に参加しない義務を負う。

双方は、国際平和と安全を維持しようとする目的から発して国連とその専門機関をはじめとする国際機関の枠内で双方の共通の利益と安全に対する直接的、または間接的な挑戦になりうる世界と地域の発展問題において相互協議し、協力する。

双方は、戦争を防止し、地域的および国際的平和と安全を保障するための防衛能力を強化する目的の下、共同措置を取るための制度を設ける。

双方は、相互貿易量を増やすために努力し、税関、財政・金融などの分野においての経済協力に有利な条件を整え、1996年11月28日に採択された朝鮮民主主義人民共和国政府とロシア連邦政府間の投資奨励および相互保護に関する協定に従って相互投資を奨励し、保護する。

双方は、朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦の特別、または自由経済地帯とそのような地帯に関与した団体に協力を提供する。

双方は、宇宙、生物、平和的原子力、人工知能、情報技術など各分野を含んで科学技術分野において交流と協力を発展させ、共同研究を積極的に奨励する。

双方は、総合的な二国間関係の拡大における特別な重要性から出発して相互関心事となる分野での地域間および辺境協力・発展を支持する。

双方は、朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦の地域間の直接的な連携の樹立に有利な条件を整え、企業フォーラム、討論会、展示会、商品展覧会をはじめとする地域間の共同行事を行う方法などで地域の経済および投資潜在力に対する相互理解を促進する。

双方は、農業、教育、保健、スポーツ、文化、観光などの分野における交流と協力を強化し、環境保護、自然災害防止および悪結果の除去分野で相互協力する。

双方は、治外法権的な性格を帯びる措置をはじめ一方的な強制措置の適用に反対し、それらの措置の実行を不法的で国連憲章と国際法的規範に抵触する行為と見なす。

一方に反対して任意の第3国が一方的な強制措置を適用する場合、双方は危険を減少させ、それらの措置が相互の経済的連携、双方の自然人と法人、あるいは双方の司法管轄下にある彼らの所有、一方から他方へ向かう商品と双方の納入者が提供する作業、サービス、情報、知的活動の結果物、そしてそれに対する独占権に及ぼす直接的、または間接的な影響を取り除いたり、最小限に食い止めるための実践的な努力を傾ける。

双方は、国際テロと極端主義、多国籍組織犯罪、人身売買、人質抑留、不法移住、不法資金流通、犯罪的方法によって獲得した収入の合法化(マネーロンダリング)、テロ資金支援、大量破壊兵器の拡散に対する資金支援、民間航空および海上航行の安全を脅かす違法行為、商品と資金、資金手段、麻薬および精神復活剤とその原料、武器、文化および歴史遺物の不法流通のような挑戦と脅威との闘いで相互協力する。

双方は、国際情報安全分野において相互協力し、当該の法律規範的土台を発展させ、機関間の対話を深化させる方法などで二国間協力の強化を志向する。

双方は、この条約の履行のための部門別協定、そしてこの条約で規制しなかったその他の分野に関連する協定を締結し、履行する上で積極的に協力する。

この条約は、無期限の効力を持つ。---