咸鏡北道会寧(フェリョン)市のある中学校では、朝鮮戦争当時の越南者(朝鮮戦争の時に韓国に行った人)の家族や、出身成分(身分)の悪い人、家族が脱北した人を除き、全ての卒業生を入隊対象者として認めることもある。大学進学が決まった人は徴兵から免除される。そのため該当地域の住民らが「徴兵検査をする意味がわからない」と怒る人もいる。
朝鮮人民軍が入隊基準を142センチに下げた背景には、今年の徴兵対象が1995年生まれである点と関係が深い。韓国・疾病管理本部の2007年の統計によると、北朝鮮の徴兵対象にあたる韓国の青少年(満16.7歳)の平均身長は169.69センチである。
1995年生まれは苦難の行軍1世代であり、生まれてからずっとまともな食事ができず、発育状態がよくない。加えて1995年から出生率が激減したことも原因のひとつで、栄養状態はさておき、徴兵する人数自体が足りないため入隊基準を下げるしかないようだ。