北朝鮮の朝鮮―アラブ協会のヤン・ミョンソン書記長は8日、米国と西側はウクライナを侵攻するロシアを非難し、イスラエルのパレスチナ・ガザ地区での軍事作戦を容認する二重基準を止めるべきだとする論評を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
論評は欧州連合(EU)が2日、ベルギー・ブリュッセルで開いた「インド太平洋閣僚会合」でインドネシア外相やスリランカ外相からガザでの民間人の大量死傷への非難が相次いだと言及。
つづけて「これは、ウクライナ事態に関しては無辜(むこ)のロシアを『侵略者』と罵倒しながらも、イスラエルの野獣じみた犯行にはあくまでも顔を背けている米国と西側の鉄面皮な行為に対する当然な指弾である」と指摘した。
さらに「現実は、米国と西側の独善的で二重基準的な対外政策こそ、そうでなくても不穏な現在の国際政治・軍事情勢をさらなる災難と危険へ追い込む触媒剤であり、これが許される限り、人類の宿願である世界の平和と安定は絶対に実現しないということを示している」と主張。
そのうえで「日ごとに悪化する現中東事態解決の唯一無二の活路は徹頭徹尾、米国と西側の二重基準の終息にある」と強調した。