同通信の報道全文は次のとおり。
現中東事態解決の唯一無二の活路は米国と西側の二重基準の終息にある
【平壌2月8日発朝鮮中央通信】朝鮮―アラブ協会書記長のヤン・ミョンソン氏が発表した文「現中東事態解決の唯一無二の活路は米国と西側の二重基準の終息にある」の全文は、次の通り。
中東事態が年を越して殺りくと報復の悪循環に深く陥っている中、イスラエルシオニストの反人倫的な大量虐殺蛮行を一方的に庇っている米国と西側に対する国際的非難が高まっている。
先日、ブリュッセルで開かれたEU・インド太平洋上級フォーラムで、世界各国の代表は、西側がウクライナ事態と中東事態に対して全く異なる態度を取って極度の二重基準を実施していると猛烈に非難した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面インドネシア外相はいかなる国家も法の上にあり得ない、欧州諸国が自分の心に耳を傾けて正しいことをし、ガザで働かされる残虐行為を中止させなければならないと強調したし、スリランカ外相はウクライナと中東での事に二重基準はあり得ないと主張した。
これは、ウクライナ事態に関しては無辜(むこ)のロシアを「侵略者」に罵倒しながらも、イスラエルの野獣じみた犯行にはあくまでも顔を背けている米国と西側の鉄面皮な行為に対する当然な指弾である。
歴史的に、米国と西側はアラブ人とユダヤ人の間の矛盾を助長させて中東地域に対する自分らの支配権を維持しようとする腹黒い下心の下、アラブ人民の激烈な反対にもかかわらず、パレスチナにイスラエルという毒キノコを植えて系統的に育ててきた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面1947年11月、第2回国連総会でパレスチナを分割してアラブ人国家とユダヤ人国家を樹立することに関する白昼強盗さながらの決定をつくり上げたのも、イスラエル国家「創建」後、シオニストに数多くの武装装備を手渡して領土膨脹野望をできる限りあおり立てたのも、他ならぬ米国と西側諸国であった。
イスラエルがユダヤ人入植地の拡張とガザ封鎖に執着しながら、パレスチナ人民の正義の闘争を野獣のように弾圧する時も、米国と西側は明きめくら、耳のあるおしのように振舞ってイスラエルの肩を持った。
イスラエルを庇護(ひご)する米国と西側の二重基準は、今回の中東事態に付け込んでなお一層表面化している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面米国は、国連安保理で中東事態に関する決議案表決の際、「イスラエルの自衛権が言及されていない」「現状況での停戦はハマスにだけ有利だ」という強盗さながらの論拠を持ち出して拒否権を行使したことにも満足せず、白燐弾、「バンカーバースター」のような殺人兵器まで納入してイスラエルの大量殺りくを黙認、助長した。
EU委員会委員長、ドイツ首相をはじめとする西側の高位政客らも、国際法順守を前提としないイスラエルの自衛権を支持する、停戦はハマスに力量を収拾し、ミサイルを保有する時間を与えかねないと力説して、イスラエルの犯罪行為を口を極めて庇護した。
米国と西側のこのような親イスラエル的な行為を巡り、「アラブニュース」が西側は人権と民主主義守護について偽善を弄してイスラエルのパレスチナ人弾圧を黙認してきたと非難し、「環球時報」が米国内での選挙とユダヤ人の影響力によって米国はイスラエルに積極的に便乗しながらイスラエルの利益を優先視し、パレスチナ人民の生命は全く考慮していないと暴いたのも決して、偶然なことではない。
国際政治研究学会の研究者キム・ドンミョン氏は、最近の中東事態を契機に多くの国が米国と西側の二重基準を非難している、かつて米国、西側と親密な関係を有していた国さえも公正な法と秩序に基づいて中東事態を解決するための実際の段階へ移行していると主張した。
国際問題評論家のカン・ジンソン氏は、他国の内政に干渉するために米国と西側が持ち出していた「民主主義」と「人権」の看板は二重基準によってひどく退色した、彼らは自己中心的で選択的な対外政策によって国際舞台と世論から袋叩きにされており、これは自分ら主導の国際秩序を維持しようとする目的の実現に相反する逆効果を招くだけだと言及した。
米国と西側の徹底的な庇護の下、機に乗じたイスラエルシオニストの反人倫的暴挙によって現在、パレスチナ人だけでもほぼ10万人の死傷者が発生し、このような大災難がガザという局部的な地域を越えて中東と全世界へ拡散しかねない危険性は日を追って増大している。
現実は、米国と西側の独善的で二重基準的な対外政策こそ、そうでなくても不穏な現在の国際政治・軍事情勢をさらなる災難と危険へ追い込む触媒剤であり、これが許される限り、人類の宿願である世界の平和と安定は絶対に実現しないということを示している。
日ごとに悪化する現中東事態解決の唯一無二の活路は徹頭徹尾、米国と西側の二重基準の終息にある。---