北朝鮮国営の朝鮮中央通信は6日、群馬県が高崎市の県立公園「群馬の森」に設置された朝鮮人労働者の追悼碑を撤去したことを非難し、「ただちに復元しなければならない」と求める論評を配信した。
追悼碑は2004年、市民団体が県の許可を得て設置したもの。その後、現地での追悼式で参加者が「強制連行」と発言したことが、政治的中立を定めた設置条件に反するとして、今月2日に撤去された。
論評はこれに対し、「犠牲者を追悼し、犯罪に対して賠償し、過去の不幸が繰り返されないようにすることは、加害当局の法的義務であり、当然の道理である」と主張。
つづけて、「過去を覆い隠そうとすることは、それを繰り返そうとすることだ」としながら、碑の復元を要求した。