北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が西部・南浦(ナムポ)造船所を現地指導した。朝鮮中央通信が2日付で伝えた。
南浦造船所は軍艦などを建造しており、近くには主要なミサイルの生産施設であるテソン機械工場もある。現地指導には、朝鮮労働党中央委員会の幹部である趙甬元(チョ・ヨンウォン)、李日煥(リ・イルファン)、趙春龍(チョ・チュンリョン)、朴正天(パク・チョンチョン)、全賢哲(チョン・ヒョンチョル)、呉秀容(オ・スヨン)、金正植(キム・ジョンシク)の各氏と朝鮮人民軍(北朝鮮軍)海軍司令官である金明食(キム・ミョンシク)海軍大将が同行した。
金正恩氏は造船所を見回り、「党の軍需工業政策と船舶工業政策を貫徹するための長きにわたる実践闘争の中で屈指の造船拠点に成長し、強化されてきた貴い歴史と伝統が変わることなく継承されなければならない」と強調した。
また、「こんにち、国の海上主権をしっかり防衛し、戦争準備を進める上で海軍武力の強化が最も重大な問題として提起される」としながら、「国の船舶工業を新世紀の要求に即して近代化するのはわが党の国防・経済建設路線貫徹の重要な保証に、前提条件になる」と述べた。
そのうえで、「造船所の労働者たちが党と革命に対する限りない忠実さと愛国心を刻み付けて無視できない実力と頑強な実践力を百倍にして、わが党が目標を立て、決定した重要戦闘艦船を世界的水準で立派に建造する」との期待を表明した。