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3000人とも5000人とも言われている在北朝鮮華僑は、主に北朝鮮と中国を行き来しながら小規模な貿易で生計を立ててきた。ところが2020年1月、北朝鮮は新型コロナウイルスの国内流入を防ぐために国境を封鎖。多くの華僑が北朝鮮に閉じ込められたまま、苦しい生活を送った。

翌年7月になってようやく、特例的に華僑の中国への出国が認められた。韓国の国立外交院の資料によると、華僑の7割ほどが脱出した。コロナが明けた昨年11月、駐瀋陽北朝鮮領事館は、中国から北朝鮮に戻る華僑の帰国申請を受け付けるようになった。華僑委員会の調査に、「生まれ育った北朝鮮に戻りたい」と答えた人がかなり多かったからだという。また、生活基盤のない中国での暮らしに行き詰まった人も少なくない。

(参考記事:北朝鮮に見切りをつける華僑たち…出国続き人口は3分の2に

しかし、入国が認められたのは西部の新義州(シニジュ)からのルートだけだった。例を挙げると、吉林省延吉から咸鏡北道(ハムギョンブクト)清津(チョンジン)に戻るなら、新義州経由だと1700キロものの道のりになる。

そしてようやく、300キロで済むルートでの帰国が認められたと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

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延吉の情報筋は、咸鏡北道(ハムギョンブクト)在住の華僑10人が今月16日、元汀里(ウォンジョンリ)を通じて北朝鮮に帰国したと伝えられた。平壌、平安道(ピョンアンド)に自宅がある華僑70人は先月22日、新義州を通じて帰国したと伝えられているが、咸鏡道(ハムギョンド)や両江道(リャンガンド)在住の人たちは、極端な遠回りをするか、比較的近い元汀里税関の業務再開を待つしかなかった。

この10人はバスで延吉を出発し、元汀里を通じて帰国した。人数が10人に限られたのは、バスのサイズのせいだ。皆が皆、大荷物を抱えているが、大量の人と荷物を運べるほどの大型バスを北朝鮮の地方でレンタルするのは難しい。

領事館は1人あたり持って入れる荷物を3つに制限し、韓流コンテンツ、韓国のブランド製品などの持ち込みは固く禁じると言い渡した。ただ、領事館が彼らに何らかの現金を要求することはなかったという。一方で咸鏡北道華僑委員会からは、清津華僑学校への支援金を出すように求められた。

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吉林省琿春の情報筋は、来月10日の旧正月前に、咸鏡北道と咸鏡南道(ハムギョンナムド)に住む華僑の帰国が実現すると伝えた。このように地域ごとに区切って帰国が行われているが、両江道(リャンガンド)在住の華僑の帰国について情報筋は「各道の華僑委員会が進めているためよくわからない」と答えた。

彼らが利用する恵山(ヘサン)税関が開かれるのは時間の問題だろうと情報筋は楽観視している。ただ、コロナ前に密輸などの違法行為が横行していたこの地域を、当局はかなり問題視しており、昨年から税関業務再開の噂が出ては消えを繰り返している。

(参考記事:北朝鮮北部の税関、未だに本格的業務の再開には至らず