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10月中旬から北朝鮮で本格化したコメなどの収穫、脱穀は11月中に終了した。当初は凶作が予想されていたものの、北朝鮮国内からの情報では、一部地域を除いて作況は概ね良好だったようだ。

しかし、ここで再び新たな問題が浮上した。穀物を詰める袋が足りないのだ。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、脱穀した穀物を詰める麻袋などの不足が深刻な状況だという。10月中旬以降、収穫と脱穀、国による買上げが急ピッチで進んだが、コメやトウモロコシの保存・運搬に使う叺(かます)や麻袋が不足して運搬に手を焼くこととなった。軍で消費する軍糧米を徴発する部隊も、農民から奪い取った穀物を運搬しようにも、麻袋を持参しなければならなくなった。

当然のことながら、収穫が多くても運搬(流通)できなければ国民に穀物は行きわたらず、食糧難も解消しない。

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コロナ前、叺や麻袋や市場で簡単に手に入れられたが、2020年1月に新型コロナウイルスの国内流入を防ぐために国境が封鎖され、貿易が停止されたことで中国から輸入できなくなり、品薄となってしまった。

今年8月から段階的に国境封鎖が緩和され、貿易が再開されたものの、依然として充分な物量が確保できていない。必要なものよりも、儲かるものの輸入が優先されているようだ。

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国内で生産を急いでいるが、用意ではないようだ。

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「農場では慌てて叺を作る機械を整備して生産に突入したが、機械を扱う技術を持った農民が多くなく、生産は容易ではない」(情報筋)