北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が11月30日、「航空節」に際して朝鮮人民軍空軍司令部を訪れた。朝鮮中央通信が伝えた。
故金日成主席は1945年11月29日、新義州航空協会を訪れ、「新しい朝鮮の航空隊を創設しよう」と演説した。北朝鮮は11月29日を北朝鮮空軍の創建記念日「航空節」としている。
(参考記事:第4次中東戦争が勃発、北朝鮮空軍とイスラエルF4戦闘機の死闘)
北朝鮮軍の朴正天(パク・チョンチョン)元帥と李栄吉(リ・ヨンギル)総参謀長(次帥)が同行した。報道写真からは、名前が「ジュエ」とされる娘が同行したことも確認できる。
金正恩氏を空軍司令官の金光赫(キム・グァンヒョク)空軍大将と政治委員のオム・チュホ空軍中将らが出迎え、空軍儀仗隊の行進が行われた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩氏は、作戦指揮所と作戦方案研究室を見て回り、「敵のいかなる軍事的挑発や脅威にも即時的に、強力に対応できるよう空軍の経常的な戦闘動員態勢と戦争遂行能力を万般に向上させる上で提起される作戦戦術的方針を示した」という。その後、軍空軍司令部の記念撮影をおこなった。
金正恩氏は同日午後、北朝鮮軍第1空軍師団の飛行連隊を祝賀訪問し、示威飛行を参観し、「党と革命、祖国と人民のための献身的服務精神を命脈に、崇高な義務に刻み付けたこのような飛行士たちを持っているのは、わが党と国家の大きな誇りである」と述べ、飛行士らと記念撮影をおこなった。
金正恩氏はまた、「卵にも思想を詰めれば岩をも砕くことができるというのが朝鮮労働党の力に関する論理であり、定義であり、哲学である」としながら、「戦いの勝敗如何は武装装備の戦闘的諸元によって決まるのではなく、どんな思想を持って何のために戦うかにかかっている、いくら技術的優勢を誇る敵だとしてもわれわれの飛行士の政治的・思想的優越性を圧倒することはできない」と強調した。