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対外経済省は、中国やロシアの投資家、企業からの投資を募り、建設資金を確保したいようだが、情報筋は難しいと見ている。

「対外経済省のイルクンたちは、コロナ前にも海外からの投資の誘致を試みたが、本質的に難しかったとして、今回の指示にも懐疑的な態度を見せている」(情報筋)
国内の住宅に関しては、トンジュ(金主、ニューリッチ)から投資を募って建設を進めている。だが、元山葛麻海岸観光地区は規模が桁違いに大きいため、イルクンたちは根本から違うとしつつも、対外経済省や中央の貿易会社が背負い切れるものでもなく、国が総力を結集させなければできないと言っているとのことだ。

上述の平壌総合病院も、朝鮮労働党創建75周年に合わせて、9ヶ月以内の完成を目標に2020年3月に着工された。建物は概ね完成したものの、国内で生産できるのはベッドや手術道具などごく一部にすぎない。ほとんどの医療機器は輸入しなければならないが、貿易そのものがストップし、計画が進められなくなってしまった。

金正恩氏が思いつきで始め、資金や資材が足りなくなり、投げ出してしまったメガプロジェクトのすぐそばでは、国民が飢えに苦しんでいる。