このような対立の構図は、男性と女性のみならず、韓国人と外国系住民、韓国人と脱北者と中国出身の朝鮮族、LGBTとキリスト教右派、トランスジェンダー女性(男性として生まれたが性自認は女性である人)とシスジェンダー女性(女性として生まれて自身を女性を考える人)など様々な集団間で見られ、2010年代後半以降から「ヘイトの時代」と呼ばれるに至った。
(参考記事:韓国、激化する保守プロテスタントの「イスラム排外運動」)もちろんこのような対立は韓国だけの現象ではない。日本の最近の例を挙げると、トランスジェンダー女性を女性と認めない人々と、それを差別だとして反対する人々との間での議論が激しくなっている。先月には東京・新宿で、トランス女性の排除を訴えるデモが行われ、多くの人がそれに反対する活動を繰り広げた。このような動きは、世界各地で起きている。「ヘイトの時代」に入ったのは韓国だけではなく、全世界だ。