北朝鮮の金正恩総書記が朝鮮人民軍(北朝鮮軍)海軍の東海艦隊近衛第2水上艦戦隊を視察した。朝鮮中央通信が伝えた。
同艦隊は呉仲洽(オ・ジュンフプ)第7連隊称号を獲得したという。呉仲洽とは抗日パルチザン時代に金日成主席の部下として主力部隊である第7連隊を率いたとされている軍人で1939年に戦死。金正日総書記は、軍人の政治思想強化のために1996年1月1日に呉仲洽第7連隊称号を設定した。
金正恩氏を海軍司令官の金明食(キム・ミョンシク)海軍大将と艦隊の指揮官が出迎えた。金正恩氏は、艦隊を調べ「不意の状況に対処できるように高い機動力と強い打撃力を維持し、常時の戦闘動員態勢を徹底的に整えている」と高く評価したという。
金正恩氏は警備艦海兵の戦略巡航ミサイル発射訓練を参観し、「第8回党大会が打ち出した海軍武力発展路線をしっかりとらえて威力ある艦船の建造と艦上および水中兵器システムの開発をはじめ、海軍武装装備の現代化の実現に一層拍車をかけることで、海軍の現代性と戦闘能力を早期に画期的に向上させる上ではっきりした成果をもたらす」と強調した。
さらに、「つねに強調することであるが、戦いの勝敗いかんは軍人の政治的・思想的かつ精神的・道徳的優越性に起因する」としながら、「戦闘の場で実際に必要なのは武装装備の数的、技術的優勢ではなく、それを扱う軍人の圧倒的な思想的・精神的威力である、百折不撓の精神で武装した軍人には勝てない敵と失敗する戦いなどはあり得ず、まさにわが軍隊固有のその伝統と精神を今日の世代が一寸の脱線もなく揺るぎなく継いでいくのが重要である」と語った。