北朝鮮の金正恩総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党中央委員会副部長は3日付の談話で、軍事偵察衛星の打ち上げを巡り国連安全保障理事会が緊急会合を開いたことに不快感を表し、「内政干渉的な主権侵害行為」だとして反発した。
金与正氏は談話で「国連安保理が組織されて今まで9000余回の公式会議が行われたが、国際平和と安全に対する主たる脅威である侵略と戦争とはあまりにも縁の遠い主権国家の宇宙開発権利を置いて集まったのは国連憲章の精神に対する冒瀆(ぼうとく)であり、深刻な歪曲(わいきょく)であり、機構の真の使命に対する意識的な怠りである」と指摘。
「軍事偵察衛星の打ち上げはすでに限界線を超えた米国とその追随勢力の軍事的威嚇に対処した当然な対応措置であり、自主権と領土保全を守るための正当防衛権行使である」と従来の主張を繰り返し、今後も「軍事偵察衛星の打ち上げを含んだ主権国家の全ての合法的権利を行使するための積極的な行動措置を持続的に取っていく」と述べた。