北朝鮮国営の朝鮮中央通信は2日、軍事偵察衛星打ち上げをめぐる北大西洋条約機構(NATO)事務総長の反応を非難する国際問題評論家のチョン・ギョンチョル氏による論評を配信した。
論評は、「NATO事務総長がわれわれの軍事偵察衛星の打ち上げに関連して、弾道ミサイル技術を利用した朝鮮民主主義人民共和国の軍事衛星打ち上げの試みを強く糾弾する、これは緊張を高調させ、当該地域とその域外での安保に重大な脅威を生じさせるという妄言を並べ立てた」と指摘した。
つづけて、「NATOがわれわれの軍事偵察衛星の打ち上げに対して懸念を感じるなら、これこそNATOがありもしない『北朝鮮脅威』にかこつけてアジア太平洋地域に干渉しようとする腹黒い下心を明白にさらけ出したことになる」と主張した。
さらに、「冷戦の終息とともに、当然歴史の裏道へ消え去るべきであったNATOが、米国の指揮棒に従ってアジア太平洋地域に対する軍事介入に狂奔する事実は、地域諸国と国際社会の強い警戒心を呼び起こしている」と述べた。
そのうえで、「NATOが朝鮮民主主義人民共和国の自主権と安全利益を引き続き侵害しようとするなら、われわれはNATOを米国と同じ線上で対応すべき対象と見なすようになるであろう」と忠告した。