金正男氏の帰国が後継者に急変を及ぼしたり、金正男氏本人が権力闘争に乗り出す可能性は高くない。金正男氏は東京新聞とのインタビューで「父の偉業を継承し、住民の生活を豊かにしてくれたら良い」と述べ、金正恩氏を後継者として認めている。しかし、金正恩にとっては長男の存在自体が潜在的な脅威である。
金正恩氏の実の兄弟は些か事情が違う。 21日に公開された葬儀で金正恩氏の後ろに立っていた女性がキム・ヨジョン氏と把握されている中、次男の金正哲氏は既に弔問を終えたという見方が提起されている。金正哲氏は分泌過多を患っている為に後継者レースから排除されており、金正恩氏が警戒する対象ではない。