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北朝鮮の金正恩総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は19日、米国の敵対行為に対して「きわめて強力な圧倒的対応」を取るとする談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

米韓は22日、北朝鮮の核問題に対応するための米韓合同の机上演習「拡大抑止手段運営演習(DSC TTX)」を米ワシントンDCで実施するほか、3月にも合同演習を予定している。

金与正氏は談話で「心から朝鮮半島地域の情勢を懸念し、平和と安定を願うなら、全ての国が国際平和と安全保障の重大な責任を持った国連安保理を自分らの極悪な対朝鮮敵視政策実行の機構に転落させようとする米国の強権と専横を絶対に許してはならない」と主張。続けて、「合法的な主権国家の自衛権を放棄させようとする米国とその追随勢力の意地悪な行為を黙認してはならず、それが無駄な努力であることを知らしめる」と述べた。

また、「常にいわゆる威嚇に備えるという口実を持ち出して拡張抑止、連合防衛態勢を言い立てながら米国と南朝鮮の連中が朝鮮半島地域で軍事的優勢を獲得し、支配的地位を占めてみようとする危険極まりない欲深の野心と企図を露骨にしているのは刻一刻、地域の安定を破壊し、情勢をいっそう危うくする」ものだと非難した。

一方、韓国に対しては「大陸間弾道ミサイル(ICBM)でソウルを狙うことはない」「われわれは、相変わらず南朝鮮の連中を相手にする意向がない」として、南北対話の意思がないことを改めて強調した。