豪華な施設にバラバラ遺体…金正恩「自慢の地下鉄」で何が

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駅の内装が豪華絢爛なことで有名な北朝鮮・平壌の地下鉄。国内外の観光客が訪れる名所ともなっているが、昨今の経済難を受けて、コチェビ(ストリート・チルドレン、ホームレス)が急増していると伝えられている。

平壌のデイリーNK内部情報筋によると、地下鉄の駅構内が暖かいことから、寒さを凌ぐためにコチェビが集まっている。その中で、悲しい事故も起きている。

光復(クァンボク)駅構内のトイレでは、10代の少年が倒れているのを清掃作業員が発見したものの、すでに息絶えた後だった。司法解剖の結果、胃の中には空っぽで、餓死したとの結論が出た。この少年は、平壌に隣接する黄海北道(ファンヘブクト)の祥原(サンウォン)郡の中等学院(コチェビ収容施設)を飛び出し、1年ほど平壌で暮らしていたものと思われるが、詳細な身元はわかっていない。

各地でコチェビの急増が伝えられているが、中等学院などコチェビ収容施設の環境が劣悪なことから、一度収容されても耐えかねて逃げ出す者が少なくない。

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一方、情報筋は詳細を明らかにしていないが、別の駅では、コチェビが列車に轢かれ遺体がバラバラになって発見される事件も起きている。

一連の事件を受けて社会安全省(警察省)は特別指示文を出し、対策に乗り出した。彼らを救おうというものではない。「首都保衛に穴が空いている」との理由から、取り締まりに乗り出したのだ。

具体的には、終電の1時間前から駅に監視員、安全員(警察官)、市民糾察隊(取り締まり班)を配置。コチェビを簡易放浪者集結所や区域の安全部(警察署)待機室に連れていき、取り調べで元の居住地が確認できてから、当該地域の安全部に連絡した上で連れて帰らせるとのことだ。

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本来、平壌に入るためには、国内旅行用パスポートに当たる旅行証に加え、平壌入市許可証を得る必要があるが、山を超えるなどして密かに潜り込むルートも存在すると言われている。コチェビはそれらのルートを利用して平壌に入ったと思われるが、事が明らかになれば、平壌市の防衛に問題があるとして、責任者のクビが飛ぶ事態になりかねない。そこで、安全部はできる限り正確な身分照会を避けているとの話もある。

また、市民の間で噂が広がる前に、早急に事態を処理しようと内々に会議を開いて決定したとのことだ。

なお、単に暖を取るために駅構内に長時間留まる人も少なくないが、社会安全省は、3時間以上駅構内にいる場合は、不審者とみなして取り締まりの対象とするとの指示も下している。

(参考記事:北朝鮮の地下鉄で「トラブル」多発…金正恩氏の反応は

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