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北朝鮮から中国に派遣された労働者の数は、約8万人と言われていたが、実際はそれを遥かに上回ることが明らかになった。

中国のデイリーNK情報筋によると、中国の防疫当局が、遼寧省の丹東に滞在する北朝鮮労働者の数が8万人に達することを確認し、このことが防疫関係者や医療ボランティアに知らされた。

丹東市の防疫当局は今月1日午前5時、市内の必須生産施設と救急医療の人員を除くすべての住民に対して外出を制限する措置を取った。同時に、全居住者を対象にしてPCR検査を行ったが、この時の身分照会により、北朝鮮労働者の数が8万人に達することが明らかになったということだ。ちなみに丹東市の人口は251万人だが、北朝鮮労働者はここには含まれていない。

このことは防疫関係者も知らなかったようで、「北朝鮮の人がこんなに多く入ってきているとは知らなかった」と驚きを隠せなかったという。

丹東では今年4月25日から3カ月ほど封鎖措置が取られ、PCR検査が行われた。このときは何らかの理由で北朝鮮労働者の数が公表されなかったが、今回は明らかにされた。

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丹東だけで8万人に達することが判明した北朝鮮労働者だが、吉林省の延吉、琿春などを含めると、少なくとも10万人を超えるものと思われる。

国連安全保障理事会の制裁決議により、国連加盟国が北朝鮮の労働者を新規雇用することは禁じられている。しかし北朝鮮は、技能実習制度や渡江証や訪問証と呼ばれるノービザ滞在ができる臨時のパスポートを労働者に持たせて派遣する手法を使い、制裁破りの労働者派遣を行っている。もちろん、中国当局の黙認なしではできないことだろう。

(参考記事:中国に「なんちゃって労働者」を大量に送り込む北朝鮮の制裁破り

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また一方では、コロナによる国境封鎖で北朝鮮に帰国できず、契約期間を超えて中国に滞在していた労働者を帰国させ、新しい人員と入れ替える計画が進められている。

(参考記事:コロナで中国に足止めの北朝鮮労働者、ようやく帰国へ