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北朝鮮の首都・平壌近郊で今月18日、バスとトラックが衝突し、多くの死傷者が発生した。

現地のデイリーNK内部情報筋によると、事故が起きたのは18日の午後9時ごろ。場所は特定されていないが、平壌の近郊で中型バスと10トントラックが正面衝突した。バスに乗っていた4人が死亡、12人が重傷を負って、病院に搬送された。全治6ヶ月以上の重傷を負った乗客もいるとのことだ。

平壌市安全部(警視庁)の取り調べに、トラックのドライバーは「周囲が暗く前がよく見えない状態で、居眠り運転をしていたようだ、反対側から来た車両を見たが、見間違えて衝突したようだ」と陳述している。

北朝鮮の交通事故調査では、ワイロを多く払った方に有利な結果が出されるが、今回はそうもいかないようだ。

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というのも、バスには秋の収穫に動員され、帰路についた平壌市人民委員会(市役所)の幹部や職員が大勢乗っていたからだ。また、死者の中には、結婚してわずか2ヶ月の中央の幹部の娘が含まれていた。

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普段は事件・事故の捜査を積極的に行わない安全部だが、幹部やその家族が乗っていたとあって、迅速に調査に乗り出した。事故を起こしたトラックのドライバーには、少なくとも15年の労働教化刑(懲役刑)の判決が下されると情報筋は見ている。

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事故を受けて社会安全省(警察庁)は、全国の市・郡の安全部に「秋の収穫に動員された車両の居眠り運転、飲酒運転など車両による事件、事故防止対策を徹底的に立てよ」と指示した。

北朝鮮の道路事情は、平壌市内や地方大都市の中心部を除けば多くが国道ならぬ「酷道」で、電力不足から照明もほとんどない。インフラの不備、運転マナーの悪さなどから大事故が度々起きていると伝えられているが、国営メディアでは報じられないことからその全貌はわかっていない。

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