同通信の報道全文は次の通り。
ロシア専門家が朝鮮に対する米国と南朝鮮の挑発が続けば軍事的衝突に広がる恐れがあると主張
【平壌8月29日発朝鮮中央通信】ロシア科学アカデミー東方学研究所朝鮮・モンゴル課長のアレクサンドル・ウォロンツォフ氏が8月27日、タス通信とのインタビューで、米国と南朝鮮のかいらいが朝鮮半島を巡る情勢を故意に激化させていることについて暴いた。
ウォロンツォフ氏は、次のように強調した。
現在、米国と南朝鮮が朝鮮民主主義人民共和国をあおり立てているという感じがする。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面平壌が一日も早く核実験を行うことを彼らが願っているようだ。
彼らは、これについて既定の事実のように確信をもって喧伝しており、具体的な日にちまで推測している。
これらの予測は根拠のないものだが、情報空間に引き続き流布されている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ワシントンとソウルは、自分らの急進的な行動を弁解する口実を設けるためにやっきになって朝鮮民主主義人民共和国が核兵器実験を行うように強要している。
平壌は対応措置として、そのような行動へ進むかもしれない。
しかし絶対に、相手が願い、期待する時期ではないであろう。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面右翼保守政権が発足した後、南朝鮮は朝鮮民主主義人民共和国に対する立場を再検討し、現在、平壌に対する圧力を強める方向へ進んでいる。
現在、ソウルは情勢の調整に向けた努力と対話を再開するための条件として、朝鮮民主主義人民共和国に核軍縮のための実際の措置を取ることを要求している。
事実上、南朝鮮当局は平壌が何回も排撃した古びた計画である朝鮮民主主義人民共和国の完全かつ検証可能で、不可逆の非核化構想へ復帰しようとしている。
先日、尹錫悦は平壌が核兵器を放棄する代わりに、経済援助を提供するという内容の計画を発表した。
ソウルは、注意をよそにそらすために平壌に絶対に容認できない提案をしておいて、最後には結局、平和発起が破綻(はたん)したとして、力の立場で自分らの政策を正当化しようとしている。
22日に始まった米国と南朝鮮の大規模訓練である「ウルチ フリーダム・シールド」が、これを立証している。
同訓練は、地域で規模が最も大きい訓練の中の一つである。
北南首脳会談、朝米首脳の対面が行われ、互いに自制力を発揮することに関する合意が稼働した時期は完全に過去になってしまった。
もちろん、朝鮮民主主義人民共和国は米国と南朝鮮の大規模訓練をいつも慎重に対してきた。
巨大な軍事的「こぶし」である同訓練は、非常に威嚇的である。
平壌は、米国と南朝鮮が実際に圧力と制裁を強め、軍事訓練を再開するための政策を実施しようとしていると確信している。
ソウルが気球を利用して朝鮮民主主義人民共和国領土に対するビラ散布を再開したのは、北南関係の緊張を激化させたもう一つの根源となった。
まさに、これに関連して複雑な事件が起きている。
4月に、朝鮮民主主義人民共和国では新型コロナウイルス感染者が大々的に発生した。
感染の根源を究明するために共和国で組織された調査委員会は、非武装地帯からおよそ10キロ離れた所で二人が気球によって散布された物品と接触して感染したという結論を下した。
朝鮮民主主義人民共和国での新型コロナウイルス拡散過程はまさに、南朝鮮との境界地域で真っ先に感染者が発生し、その後、伝染病が全国に拡散したということを実証している。
したがって総体的に見ると、ソウルが思想的側面だけでなく疫学的側面においても朝鮮民主主義人民共和国に最大の損害を与えるために気球を利用する可能性があることを排除することができないと平壌は強調している。
そのような挑発が続けば、軍事的衝突に広がりかねない。
現在、紛争が新たな段階に入ったといち早く言いたくはないが、非常に近い時日内にそのようになるかもしれないし、その可能性もある。
事態はまさに、このような不安な方向へ流れている。
境界線で互いに射撃するなど、状況がさまざまな衝突にまで悪化しかねないということを排除してはならない。
これら全てのことは、双方の武器使用までも招きかねない。---