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北朝鮮の金正恩総書記の妹・金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は19日、朝鮮中央通信など国内メディアを通じて出した談話で韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が提案した北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援などを行う「大胆な構想」について、「でたらめの極み」だとし、「絶対に相手にしない」と宣言した。

金与正氏は談話で「『大胆な構想』は新しいものではなく、10余年前に李明博(イ・ミョンバク)逆徒が持ち出して世人の注目どころか同族対決の所産として見捨てられた『非核、開放、3000』のコピーにすぎない」と指摘。

続けて「歴史のゴミ箱に押し込まれた対北政策を書き写したことも見ものだが、それに自分なりの『大胆な』という表現まで付け加えたのを見れば、本当にばかげている」とこきおろした。

また、「まず、『北が非核化措置を取るなら』という仮定からが間違った前提であることを知っているのか分からない」「われわれの国体である核を『経済協力』のようなものと引き換えようとする発想が尹錫悦の青い夢」などとして、核兵器を放棄する意思のないことを重ねて強調。

尹氏を一貫して呼び捨てにし、米韓同盟の強化を掲げる韓国保守政権への敵愾心をあらわにした。

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一方、金与正氏は「一日前に行われたわれわれの兵器試射地点は南朝鮮当局が下手に軽々しく発表した温泉一帯ではなく、平安南道安州市の『クムソン橋』であった」と明らかにし、「『韓』米間の緊密な共助の下に追跡監視と確固たる備え態勢という言葉を口癖のように言っていた人々がどうして発射時間と地点もまともに明らかにできないのか、兵器システムの諸元はどうして公開できないのか実に気がかりである」とあざけった。

韓国軍はこれに先立ち、北朝鮮が17日に平安南道・温泉から黄海に向けて巡航ミサイル2発を発射したと発表していた。