イム研究院は「家族単位で生計問題を解決していくにつれて、世帯主中心の家庭生活に目に見える変化が起こっている。食糧難の深刻化によって、夫が商売、炊事、掃除をするなど、家父長的弱化が起こっている」と分析した。
続けて「家父長権が揺らぎはじめた時は食糧難、経済難が原因だった、食糧難で女性たちが家族の生計維持を受け持つようになってから、これまで家長として絶対的な地位を享受してきた世帯主達の態度が変わってきている」と付け加えた。
イム研究委員は「食糧難以降、夫の経済的な無能力と家庭内暴力を理由に女性たちが離婚を提起する事例が増えている。こういった理由で(夫は)自身に起こるかもしれない有事(離婚)を憂慮して妻に積極的に配慮している」と言った。
同時に「女性たちが家族の生計を維持していくにつれて、経済力を持った彼女らの発言権がより強くなっており、北朝鮮社会で女性に対する意識が少しずつ変わっている。北朝鮮住民達が韓国ドラマや映画、また中国を行き来して見聞きした女性の地位及び役割にしたがって、認識の変化が加速している」と強調した。