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世界的な米ドル高が、北朝鮮にも影響を及ぼしている。

今年1月までは1ドル5000北朝鮮ウォン前後で推移していたレートが、ロシアのウクライナ侵攻が始まる直前の2月ごろから6000北朝鮮ウォン台後半に。5月末からは7000北朝鮮ウォン台を突破し、今月18日には8000北朝鮮ウォン台に突入した。(1ドルは約138円)

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、18日の恵山(ヘサン)でのレートが、1ドル8300北朝鮮ウォンを記録したと伝えた。一方で、中国人民元は900北朝鮮ウォン台で安定している。

当局の厳しい取り締まりにもかかわらず、外国と携帯電話で連絡を取り合っている人は少なからず存在し、彼らを通じて、世界的なドル高の情報が北朝鮮国内にも広まり、ドル高ウォン安がさらに進むのではないかという噂が広がっている。

トンジュ(金主、新興富裕層)、闇両替業者、貿易業者などが大々的にドルを買い込んでおり、それがドル高ウォン安を煽る一因となっていると情報筋は説明した。

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国境封鎖の長期化に伴い、カネを稼ぐ手法にも変化が現れているという。合法、非合法の貿易、輸入品の他地方への販売など従来のビジネスが困難になり、ドルを売買することで収入を得る人が増えたという。もちろん、それだけの外貨を持っている人に限った話で、多くの人はコロナ対策がもたらした貧困に喘いでいる。

(参考記事:爪に火を灯す耐乏生活でコロナ禍を生き抜く北朝鮮の人々

コメ1キロは6600北朝鮮ウォン、トウモロコシは3300北朝鮮ウォンで取り引きされており、わずか1週間でそれぞれ400北朝鮮ウォン、150北朝鮮ウォン上昇した。ちなみに昨年同期のコメ価格は4000北朝鮮ウォン程度だった。

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北朝鮮の国営メディアは16日、大麦、小麦の収穫が全国的に98%に達したと報じているが、通常なら収穫後に下落するはずの穀物全体の価格が上昇を続けているのは、作況が芳しくないとの見方が出ていることと、コロナ対策で輸入や他地方からの輸送が困難になっていることが挙げられる。ドル高により輸入品の価格が上がるという、他の国で起きている現象とは異なるのが特徴的だ。

いずれにせよ、不安が広がっているのは北朝鮮でも同じだ。

「1ドルが1万北朝鮮ウォンを超えれば、住民のダメージは大きい」と情報筋が語っているが、現地でも実際にそのような不安が広がっているようで、「ドルの急騰が一時的な現象であることを望むばかり」とする住民の声を伝えている。

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