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35万人――これは、13日の国営朝鮮中央通信が報じた、4月末から現在に至るまでの発熱患者の累計だ。16万2000人が完治したものの、全国的には12日の一日だけで1万8000人の発熱患者が発生し、18万7000人が隔離、治療を受け、6人が死亡した。うち、新型コロナウイルスのオミクロン変異株「BA.2」による死者は1人だ。

内部レベルでこのことが事前に伝えられていたのだろうか、中国との国境に接する咸鏡北道(ハムギョンブクト)と隣接する咸鏡南道(ハムギョンナムド)では7日から、厳しい検査が始まったと現地のデイリーNK内部情報筋が伝えている。

今月初めに中央防疫司令部から、中国でのコロナ感染拡大に注意を払いつつ、各道の非常防疫指揮部は防疫事業を綿密に行なえとの指示が下された。同時に、防疫事業の実態点検のために、「交方検閲」を行うよう指示が下された。

「交方検閲」とは、地元とのしがらみやマンネリなどで検査が疎かになることを防ぐために、地域を交換して検査を行うことを指す。今回の場合、咸鏡北道が咸鏡南道を、咸鏡南道が咸鏡北道を検査している。

咸鏡南道非常防疫指揮部の係官10人は、2人1組になって、中国と国境を接する咸鏡北道の会寧(フェリョン)の工場、企業所、病院、人民班(町内会)、学校、通りで消毒薬の配置、検温実施の有無などを検査した。見守る市民の間には緊張感が走っている。

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市内の水北洞(スブクトン)では今月8日、係官が町内の工場、企業所、学校に対して、抜き打ち検査を行った。その結果、幼稚園、事務所など5ヶ所が非常防疫規定の不合格判定を受け、それぞれの長が指摘を受けたとのことだ。

厳しい検査に対して、市民の間からは不満が漏れる。情報筋は「コロナにかかって死ぬのではなく、餓死しそうだ、形ばかりの検閲より食糧問題の解決に注力してほしい」という市民の話を伝えた。

実際、コロナ以上に食糧危機が、北朝鮮国民の命を脅かしている。

(参考記事:「6月までが危ない」コロナと飢餓で金正恩政権に最大の危機

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また、金正恩総書記が指示した全国的なロックダウンは、食糧危機に拍車をかける可能性が高い。今年より食糧事情が幾分マシだった2020年、中国との国境沿いの地域で封鎖令が繰り返し出されたのだが、期間中に必要になる食べ物をあらかじめ入手できない人が続出し、餓死者が多発した。

(参考記事:処刑と飢えで死者続出…金正恩「コロナ都市封鎖」の冷酷無比

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