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北朝鮮においては、幼稚園から大学に至るまで教育は無償ということになっている。誰でも経済的負担を負わず安心して学校に通えるはずだが、現実は異なる。北部の両江道(リャンガンド)では、出席率の低さが問題になっている。現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

新学期を迎えた恵山(ヘサン)市内の小学校、初・中級中学校(中学、高校)では、コロナ前には7割に達していた児童、生徒の出席率が、史上最低の5割に下がっているという。

恵山小学校の場合、クラスによって異なるが出席率が5〜6割にしかならなかった。出席率の低さに危機感を覚えた校長は、新学期2日目に教員緊急会議を開き、出席率9割を保障するように指示を下した。

だが、指示を下しただけで出席率が上がるわけがない。経済的な問題があるからだ。本来は無料で配布されるはずの学用品はすべて購入しなければならない。

現在、市内の市場では、ノート1冊が1万北朝鮮ウォン(約180円)、鉛筆1本が1万5000北朝鮮ウォン(約270円)、制服1000元(約1万9400円)、ランドセル550元(約1万700円)、靴500元(約9700円)で売られている。教科書が有料であるのは言うまでもない。結局、学校に通うには新年度に2000元(約3万9000円)ほどの費用がかかる計算だ。

(参考記事:中高生は「教科書なし」…経済制裁に苦しむ金正恩政権「本当の内情」

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コロナ鎖国下での経済難で、その日暮らしを強いられている人にとっては目の飛び出るような大金だ。

恵新(ヘシン)小学校2年生のチェくんの母親は「親の役割を果たせず、たった一人の子どもを学校に通わせられない罪悪感に、心臓をえぐり出したい気持ちだ。家計が苦しく、学用品の準備もできないのに、どうやって子どもを学校に送り出せるのか」と苦しい胸の内を明かした。

金正恩総書記は、昨年末の朝鮮労働党中央委員会第8期第4回総会で、国の負担で、子どもたちに質のいい制服と学用品を一人残らず配給せよとの指示を下した。しかし、実際に制服と鞄を受け取ったのは新入生に限られ、それ以外の児童、生徒には何も配られなかったという。

(参考記事:北朝鮮の「学用品無料配給」復活に何故か落胆の声

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国際社会の制裁が強化される前までは、国から配給される制服はダサいなどと文句を言う余裕があったのだが、今では学校に通うことが贅沢という世の中になってしまった。

(参考記事:北朝鮮イマドキ10代の「おしゃれ闘争」… 「国が配給する制服はダサくて恥ずかしい」

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