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北朝鮮北東部で、海を通じて脱北しようとした漁船員が逮捕され、公開裁判にかけられた。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、逮捕されたのは漁郞(オラン)郡水産事業所に所属する船主と船員の合わせて2人だ。この船主とは、自前の漁船を持ち、水産事業所の名義を借りて操業するトンジュ(金主、新興富裕層)のことを指す。

2人は先月初旬、新造船の試験を行うとして海に出ようとしたところを、海上警備隊と保衛部(秘密警察)に摘発された。取り調べで「近海に出て試験運航して戻ろうとした」と供述したが、船内を捜索した結果、エンジン出力が国家規定を上回ることと、数日分のコメ、間食、軍用の羅針盤、世界地図などが見つかり、さらには船倉の下には油紙で包まれた中国キャリアの携帯電話があったことから、2人を咸鏡北道保衛局に連行した。そして、脱北を試みたことを認めたという。

2人別々に行われた取り調べで、2人は叔父と甥の間柄であることがわかり、海からの感染を恐れた北朝鮮当局の措置により操業ができず、借金に苦しめられた末、新たにしっかりした船を作って韓国や日本など流されるがままに行こうとしたと自白した。

(参考記事:「魚を獲らせて」懇願する漁民に銃口を向け…問答無用の金正恩命令

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事件を受け、漁郞郡水産事業所の後方部支配人と担当部員も関連があるとして逮捕された。国家規格を上回る馬力の船の製造を承認し、事業所に登録したことで共犯とされ、2人と合わせて公開裁判にかけられることになった。

裁判は先月20日、郡内の漁大津(オデジン)労働者区の麺屋の前庭で開かれ、水産事業所の幹部、労働者、周辺住民が参加させられた。その場では4人の罪状が読み上げられた上で、「咸鏡北道の恥であり、皆が苦しい時期を耐え忍んでいるのに、敵愾心を引き起こす行為だ」と批判を受け、しっかりと総和(総括)し、革命の裏切り者は許されないと宣言された。

船主と船員は再び咸鏡北道保衛局に身柄を移され、水産事業所の幹部2人は咸鏡北道安全部(県警本部)に一般事犯として身柄を移されるとの宣告がなされた。4人に対して最終的にどのような判決が下されたかは明らかにされていない。咸鏡北道保衛局は、水産事業所に対する集中検閲(監査)を行い、事業所に登録された漁船をすべて調査する予定とのことだ。

(参考記事:金正恩「拷問要員」が忽然と消え騒然、向かった先は…

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