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北朝鮮では3月2日が「植樹節」に定められているが、国営メディアは2月末から植樹キャンペーンについて報道し、今に至るまで続いている。一方で、植えた木の保護活動も行っていると報じている。

国営の朝鮮中央通信は3月26日、「黄海北道(ファンヘブクト)での大衆的運動による山林の保護」と題した記事で、植樹と合わせて病虫害や山火事の予防、砂防工事を行っていると報じた。だが、「植えたら放置」というのが実態のようだ。

价川市では植樹事業の6割が行われたと伝えた平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、价川食料加工工場の例を挙げて、実情を伝えた。

この工場の場合、割り当てられた山に植える苗木が不足しており、植えたとしても根を下ろさずに枯れてしまう場合が多いという。これはこの工場に限ったことではなく、全国的に起きており、苗木不足で成果が出せずにいる。

(参考記事:北朝鮮「植樹戦闘」用の苗木、安値で中国に輸出される

問題はそれだけにとどまらない。植えた木を管理するという考えが人々の間に存在しないのだ。

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「住民たちは植樹が昨日今日の事業でないことを理解せず、植樹の必要性と重要性を感じていないため、木を植えたとしても植えるだけにとどまり管理が行われていない」(情報筋)

山と樹木の管理は、人民委員会(市役所)の山林保護員が行うことになっているが、山林保護員1人で担う面積が数十ヘクタールにおよび、管理が非常に困難なのだ。

また、一般住民も樹木の保護よりも薪集めに忙しい。夜になって山に登り、植えたばかりの苗木を密かに抜いて薪として消費しているのだ。そんな状況に不満の声も上がっている。

(参考記事:「山火事防止」が利権に化ける北朝鮮の森林保護策

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植樹は、長年の間違った政策などにより保水力を失ってしまった山林の回復に欠かせないものではあるが、食糧不足に苦しむ北朝鮮の庶民は、それがなぜ重要かを理解できず、植樹に動員されることに不満を抱いているのだ。

また、動員されることになれば弁当を用意しなければならないが、今の物価を考えると1万北朝鮮ウォン(約180円)ほどの費用がかかる。家での食事ならコメに他のものを混ぜるなどしてかさを増やしてコメを節約することができるが、山の中で食べる弁当はそうもいかず、コメを節約できずに余計に消費してしまうのだという。

ただ、人々の不評を買いつつも、北朝鮮の植樹事業は徐々に効果が出始めている。

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(参考記事:少しずつ効果が現れ始めた北朝鮮の植林事業