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北朝鮮と中国を結ぶ貨物列車の運行が再開されたのは先月16日のこと。北朝鮮国民からは喜びの声が上がっているが、それだけではない。税関のある北朝鮮・新義州(シニジュ)市内の一部道路が封鎖さたからだ。物資を隔離状態に置く「バブル」を設置したものと思われるが、市民は不便を強いられている。

(参考記事:中国・丹東に北朝鮮の貨物列車…コロナ封鎖から2年ぶり

平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋は、当局が、貨物列車を使った貿易で運び込まれた物品を処理する過程で起きうる防疫問題を解決するとして、3月初めまでの予定で、新義州市内と郊外の複数の道路を通行禁止にしていると伝えた。

具体的には、市内南部の楽元(ラグォン)駅から、大規模な防疫施設の国家西部物流総合処理場のある義州(ウィジュ)飛行場までと、義州邑(郡の中心地)に繋がるすべての道だ。ちなみに楽元駅と義州飛行場の間には、貨物専用線が敷かれている。

(参考記事:北朝鮮の貿易都市近隣に大規模検疫施設、コロナ後に向けた動きか

当局は今回の措置を、新型コロナウイルスから住民の生命を守るためのものだと説明しているが、住民は不便を強いられている。

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楽元駅から義州邑までは約50キロあるが、義州(ウィジュ)を避けて、枇峴(ピヒョン)、天摩(チョンマ)を大きく迂回するルートを通らざるを得ず、時間と手間がかかっているとのことだ。

また、迂回ルートは道幅が狭く、人や自転車がすれ違えるほどのスペースがなく、行き違いのために待つことをしばしば強いられる。軽微な接触事故も頻繁に起きており、このせいでコロナが広がるのではないかとも言われているほどだという。元々事故が多く、夜間通行ははばかられる道だった。

不満の高まりに気づいた朝鮮労働党新義州市委員会と人民委員会(市役所)は、様々な説明をして、もう少し我慢しようと呼びかけているが、1ヶ月以上も迂回ルートを強いられるだけあり、市民の不満は収まりそうにない。

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また、3月以降も輸入が続けば、通行禁止措置も延長されることは確実で、市民は「いつまでこんな苦しい暮らしを強いられるのか」と嘆いていると、情報筋は伝えた。