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2年あまり止まっていた北朝鮮と中国を結ぶ貨物列車の運行が再開されたのは、先月16日のこと。北朝鮮国民からは期待の声が上がっているが、それと同時に様々なデマが飛び交っているようだ。

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咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は、政府が先月25日、保衛部(秘密警察)に対して「流言蜚語(デマ)との闘争を強化せよ」と指示したと伝えた。

中でも、国境沿いの地域の住民や貿易関係者の中で、国が行っている対外貿易の緊急輸送措置、つまり貨物列車の運行について拡大解釈したり、ない話を作り出したりして民心を乱す行為を無条件で遮断せよとしたという。

今月16日の光明星節(金正日総書記の生誕記念日)を控え、一切の事件、事故を許さない厳戒態勢を取っている当局は、貨物列車の運行をめぐる様々なデマを、重要な政治的問題として取り締まりを行おうとしているようだ。

これは、朝鮮労働党、安全部(警察署)、保衛部から上がっていた住民思想動向の資料を元に、国民の間で動揺が広がっていることを認知した上で、出された命令だ。

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情報筋が挙げた一例は、コロナ鎖国で苦しい生活を送っている北朝鮮国民は、中国から入ってきた物資が一般国民にも分け与えられるのではないかと期待を抱いているが、実際は中央に納められる「9号物資」だという話が流れ、不満がが広がっているというものだ。

北朝鮮は、徹底的に情報が統制された社会である一方で、それを補うための口コミネットワークが広がっている。そこを通じて話が広がる過程で、様々な尾ひれがついて、当局に都合の悪い話になった事例は今までもあった。たとえ情報をきちんと出したとしても、北朝鮮国民は国営メディアを信用していないため、納得させるのは難しいだろう。そのため、強権を使って押さえつける作戦に出たのだ。

(参考記事:「6月に韓国から食糧配給が!」街の噂が金正恩氏を苦しめる

この話と同時に「平安北道以外の国境は開かないのか」という不満の声も上がっているが、当局はそのような言動は朝鮮労働党への信頼を揺らがせる反共和国(反体制)行為だとしている。

(参考記事:北朝鮮・両江道で2年ぶりに「国家密輸」再開

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指示を受けた保衛部の要員は、担当地域の人民班(町内会)に3日連続でやってきて、「デマは社会主義にとって危険な要素だ、人民はいかなる試練が訪れても党の政策だけを信じなければならない」などと、思想教育を行っている。

また、党を信じない不順異色分子の策動を敏感に感じ取ることを要求し、民心を乱す行為があれば強く取り締まると警告した。特に今年は光明星節80周年に加え、4月15日の太陽節(金日成主席の生誕記念日)110周年など、政治的に重要な行事が多く、無意識であってもデマを流す者はすべて捕まえ、反党、反革命的行為を行った者は誰であろうとも保衛部の判断で処罰するとも述べた。

さらに、外貨を持つ人たちが、為替レートを人為的に操作して経済的な混乱を加重させる行為についても強く攻撃するとも強調した。これは、為替レートの変化を利用して、利益を得る行為を戒めるものと思われる。

(参考記事:外貨使用禁止令に為替レートの急激な変動…混乱気味の北朝鮮経済

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