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戦時下の日本で最も有名なスローガンの一つ、「欲しがりません勝つまでは」。1942年に大政翼賛会と大手新聞社が行った「国民決意の標語」の公募で選ばれたもので、この時に選ばれたもので有名なものとしては、他に「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」がある。

これ以前から「ぜいたくは敵だ!」などと言ったスローガンが街にあふれていた戦前戦中の日本。今に至るまで当時の日本と同じような状況にあるのが、現在の北朝鮮だ。様々なスローガンを叫び、思想学習を行うことで、今の苦境を打開しようとしているわけだが、当然のことながら国民からは懐疑の声が上がっている。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

咸鏡南道(ハムギョンナムド)徳城(トクソン)郡の情報筋は、最近、当局の指示によりすべての住民が参加して学習会が開かれていると伝えた。題材になっているもののひとつが、「抗日パルチザン参加者の回想記」なるものだ。昨年から中央党(朝鮮労働党中央委員会)宣伝扇動部が配布しているもので、各機関、企業所で1時間半、学習させられる。

回想記の内容とは、抗日パルチザンが日本軍の討伐に抗い、氷点下30度の寒さと極度の食糧不足の中で試練に打ち勝ったというものだ。その意味合いについて情報筋は「パルチザンの発揮した闘争精神と気風を学び、今の苦しい時期を自力更生の精神で克服するよう強いるもの」と説明している。

この手の思想教育は特に目新しいものはなく、「生産も学習も生活も抗日遊撃隊式に」と言ったスローガンに表れているように、抗日パルチザンの生き様はお手本とされてきた。毎朝8時からの読報(労働新聞を読む会)の時間に、参加者の一人が回想記を読み上げる形で学習が行われたが、他の参加者はボーッと聞くだけだったとのことだ。

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(参考記事:むしろ国民を不安にさせる北朝鮮の「どうでもいい思想教育」

ちなみに今はなくなったが、かつては毎年新年に共同スローガンというものが発表されていた。その中には「全党が抗日遊撃隊式学習熱風で湧き上がらせよう!」「党宣伝員たちは、抗日遊撃隊ラッパ手になろう!」と言った、抗日パルチザンに関連したスローガンも複数含まれていた。

(参考記事:北朝鮮の新スローガン「キノコの国」に世界のメディアが注目!!

両江道(リャンガンド)三池淵(サムジヨン)市の情報筋は、自らの通う企業所でも回想記の学習が2回に分けて行われたと伝えた。その後、「一掴みのミスッカル(様々な穀物の混ざった粉)」という別の回想記の学習も行われた。その内容とは、日本軍に追われていたパルチザンは、食糧が底をつき、ミスッカルを水に溶いて飲んで戦い続けたというもので、読んだ後に、今の現実や自分が置かれたと比較して、決意表明を行うというものだったという。

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「回想記を学習したからと生活苦が解決するわけではない」という情報筋は、中国との貿易と交流と早急に再開することが唯一の生活苦の解消手段だと述べた。

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