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北朝鮮北東部にある咸鏡北道(ハムギョンブクト)の清津(チョンジン)。北海道の函館とほぼ同じ緯度に位置するが、沖合では暖流の対馬海流の支流と、寒流のリマン海流が交わることから、緯度の割には比較的温暖だ。最高気温が0度を上回る日が多い一方で、寒波の襲来で、最低気温が氷点下20度近くまで下がることもある。

いずれにせよ、しっかりとした暖房が欠かせないが、コロナ鎖国下の経済難で、燃料を買えない人が多いという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の現地の情報筋が伝えた。

市内に住む多くの人が、暖房用の石炭や薪を充分に買い込めない状況だという。燃料の節約のために、朝の炊事のときだけ火を使い、あとは服を二重三重に着込み、靴下も脱がずに寒さに耐えるしかない。下手をすれば、命を落としかねない越冬生活だ。

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朝晩暖房して、炊事をするには一冬に石炭が少なくともリアカー3台分(1.8トンから2.1トン)ほど必要だが、昨年から石炭価格が上がり、60万北朝鮮ウォン(約1万4400円)もするようになった。コメが120キロ以上買える大金だ。市民は「人より竈(かまど)にカネがかかる」と嘆いているとのことだ。

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情報筋は、以前ならリアカー2台分の石炭をなんとか調達していたが、今年は1台分しか買えなかったと窮状を語った。

また、石炭に火を付けるには少量の薪が必要になるが、それを買う余裕がないため、人々は自転車に乗って山から枯れ枝などを拾ってくるとのことだ。市当局は、山林保護のために、毎週水曜日に限って、枯れた木の枝などを拾うことを認めているが、市内中心部から近いところにある山は丸裸なので、20キロ以上離れた山まで行かなければならない。

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咸鏡南道(ハムギョンナムド)利原(リウォン)の情報筋も、現地に住むほとんどの人が暖房用の燃料を調達する余裕がなく、炊事用にだけ使い、それすらない人々は、山から薪を切り出しているとのことだ。その距離は歩いて2時間。山にはただで入れるわけではなく、山林監督哨所に500北朝鮮ウォン(約12円)を支払わなければならない。

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山林監督哨所は本来、薪の切り出しを含めた山林の破壊行為を取り締まるためにあるはずだが、単に入山料を取り立てるところに変わってしまったようだ。丸一日かけて切り出した薪も、1週間しか持たないという。

一方、幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)など経済的に余裕のある人々は、トラックに石炭に積んで買い込み、炊事用にはプロパンガスを利用して、ぬくぬくと暮らしているとのことだ。

また、ソーラーパネルを使って発電し、暖房器具を使う人もいるが、地方の一般庶民にはとても手の届くものではないだろう。

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