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今月16日に運行を再開した北朝鮮と中国を結ぶ貨物列車。17、18日にも運行され、韓国政府の当局者は、当分の間は毎日運行されると見ていると韓国メディアが報じている。

運行再開に前後して、様々な動きが観測されている。

(参考記事:中国・丹東に北朝鮮の貨物列車…コロナ封鎖から2年ぶり

デイリーNK内部情報筋は、中国との国境に接する新義州(シニジュ)税関のイルクン(幹部)が昨年10月までにワクチンの2回接種を終えたと伝えた。また、義州(ウィジュ)と南浦(ナムポ)の輸出入品検査検疫所に勤務するイルクンもワクチン接種を終えた。接種を終えた人員は3カ所合わせて200人に達する。ワクチン接種の件は、別の高位情報筋も伝えている。

当局はワクチンという言葉を使わず「免疫関連予防注射」と称しているが、接種を受けた人はそれがワクチンであることを認識していたとのことだ。

なお、新義州に隣接する義州の飛行場には、輸入品を消毒する大規模な施設が建設されている。

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(参考記事:北朝鮮の貿易都市近隣に大規模検疫施設、コロナ後に向けた動きか

一方、中国とロシアの国境に接する北東部の羅先(ラソン)税関の職員もワクチン接種を受けた。コロナ鎖国前に貿易の主要ルートとなっていた地点のほとんどでワクチン接種が行われた形だ。

情報筋は、もう一つのルートである両江道(リャンガンド)の貿易関連機関のワクチン接種については伝えていない。現地のデイリーNK情報筋は、中央の貿易省が両江道貿易局に対して、輸出する品を大々的に確保せよとの指示を下したと伝えているが、両江道から直接輸出するのではなく、南浦や新義州を通じて輸出されるのではないかと言われている。

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これに関して情報筋は、両江道には非常防疫場が設置されておらず、計画はあるものの進捗していないため、他の地域を通じて輸出するしかないと伝えている。