その後、国家保衛省、市、区域の保衛部が総動員され、事件現場を封鎖し、落書きを消す作業を行っている。
落書きが一般人に見られることそのものが、金正恩氏の権威失墜につながると考えられており、口コミで広がれば市中に不穏な空気が流れる結果を生むからだ。今のところ犯人は捕まっていないが、逮捕されれば極刑は免れないだろう。2018年に発生した落書き事件では、犯人の朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の作戦局上級参謀の大佐ら2人が、自動小銃で公開処刑され、家族は管理所(政治犯収容所)送りとなっている。
(参考記事:北朝鮮軍の大佐「落書きしまくり」で公開処刑か)その後、平壌で同様の事件は起きていなかったが、12月17日の金正日総書記の命日、24日の金正淑(キムジョンスク、金正恩氏の祖母)氏の生誕記念日、そして党の総会と、重要イベントが連続して行われる中で起きた今回の落書きを、当局は非常に深刻に受け止め、捜査を行っている。
「党幹部を打倒しよう」
その一環として、平川区域保衛部は同月23日から、区域内の工場、企業所の労働者、学生に至るまで、筆跡と当日のアリバイについて調査している。
