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ガスがさほど普及していない北朝鮮において、広く使われているのは練炭など石炭系燃料だ。非常に豊富な石炭資源が存在することから、家庭での煮炊き、暖房はもちろん、発電にも使われている。

マンションですら練炭が使われることが多く、ガスを採用した新築マンションは「燃料費がかさむから」と不評なほどだ。一酸化炭素中毒のリスクが高いというデメリットはあっても、安くて手に入りやすい練炭、石炭の人気は不動だ。

(参考記事:「焦げ臭い匂い取り締まり班」の活動を妨害する知人の犯罪

そんな練炭、中でも最も安価な着火炭の販売が禁じられたと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)清津(チョンジン)の情報筋は、先日から市内中心部の浦港(ポハン)区域と新岩(シナム)区域で、着火炭の販売が禁じられ、取り締まりが行われていると伝えた。その理由とは「都市美化に支障を与える」というものだ。

北朝鮮の着火炭は、火力発電所や製鉄所、製鋼所の煙突から出る煙に含まれた灰に、おがくずや泥を混ぜて乾燥させたもので、日本で言うところの炭団(たどん)に近い。非常に重労働であることから、主に貧しい人が製造に携わり、煙突に近い土地にビニールシートをかぶせただけの家を建てて住んでいる。

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問題になったのはそのロケーションだ。火力発電所や製鉄所、製鋼所は海沿いにあるが、そこから金日成主席、金正日総書記の銅像がそびえ立つ浦港広場まで、最も近いもので1キロ足らず。

着火炭を作るときに出る粉塵が、銅像や、最近外壁をきれいにしたばかりの咸鏡北道革命史跡館周辺に漂い、煤けてしまうというのだ。

たとえ銅像とは言え、不敬な行為は一切許されないお国柄だ。「永遠に光り輝く民族の太陽」と称される金日成氏の銅像が、粉塵で煤けるなど、絶対にあってはならないことなのだ。

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(参考記事:「金日成銅像」に妻を奪われた北朝鮮男性の悲劇

ただでさえ苦しい生活を送っている着火炭の生産者たちは、生活の手段を奪われることとなった。このことに情報筋は「反人民的」だと憤慨している。

彼らも生き残ろうと必死で、販売の取り締まりにやってきた労働者糾察隊と大げんかになったりしているとのことだ。

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「当局がいくらやるなと言っても、餓死を免れるための最後の生存手段である着火炭の販売を完全に妨げることはできないだろう」(情報筋)

清津から北に90キロ離れた会寧(フェリョン)の情報筋によれば、石炭の灰が多く出る施設の多い清津で着火炭を製造し、各地域で売り歩く人々がいる。夏の暑い時期に家の外のかまどでご飯を炊くときや、市場や道端で売る食べ物を作るときなど、着火炭が非常によく使われているという。

着火炭製造販売禁止令を耳にしたこの情報筋は、「人民の苦しい生活は眼中にない当局には、着火炭を作っている人々が、国の助けを借りず、捨てられた灰から着火炭を作り出し、多くの人々の助けになる立派な仕事をしていることを知ってほしい」と注文をつけた。

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