北朝鮮の「教化所」は韓国の刑務所に該当する施設だ。犯罪者を一定期間、社会と隔離し拘束と再教育を通じて釈放後の再犯を防ぐ機能を果たすという点で共通点がある。どの主権国家においても社会秩序を維持するためには同様の施設は必ず必要であり、北朝鮮の強化所は政権樹立当時から設置、運営されたと言える。しかし、韓国の刑務所との大きな違いは、北の強化所では収監者に対して苛酷な肉体労働と思想闘争および思想教育を強要し、これを通じてこそ真の人間として改造できると主張している点だ。

▼「労働鍛練隊」や「政治犯収容所」との比較

しかし、「強化所」だけでなく同様の収監所である「労働鍛練隊」や「政治犯収容所」でも苛酷な労働は日常的に強いられている。「労働鍛練隊」は、金正日の方針により各市や郡ごとに設置されている。「教化所」送りよりは軽い罪を犯した犯罪者が収監され収監期間はおおよそ半年から2年だ。収監者は鍛練隊が設置されている地域で工事作業や農作業などをする。

「政治犯収容所」は、「政治的犯罪」を犯した罪人を収監する施設であり、金日成政権樹立期間に反対派を粛清するための目的で設置された。家族単位で収監されることが特徴的である。最近では、宗教や韓国に関連した犯罪者も収監されている。北朝鮮では「管理所」で呼ばれる「政治犯収容所」は保衛部で管轄する5カ所と保安部傘下の1カ所の計6カ所が存在する確認されているが、教化所や鍛練対とは違い「終身収監」だ。咸鏡南道(ハムギョンナムド)の燿徳(ヨドク)15号管理所にある「革命区域」だけが一定の刑量期間を終えれば解放されると知られている。

北韓人権情報センターの調査によって存在が知られることとなった「教化所」は少なくとも23カ所存在する。韓国に入国した脱北者のなかで、中国から強制送還された人々が主に収監された教化所は平安南道(ピョンアンナムド)の「价川(ケチョン)1号教化所」、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の「咸興(ハムン)9号教化所」、平安南道(ピョンアンナムド)の「甑山(チュンサン)11号教化所」、咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)の「全巨里(チョンゴリ)12号教化所」がある。これらの教化所の特徴は、他の教化所に比べて収監規模と施設が大きく処遇がより劣悪という点だ。

▼教化所での作業体系および問題点

教化所は、政治犯収容所と同じで自給自足しなければならない。ほとんどすべての教化所では、農作業することから、「農業班」が教化所作業班のなかで最も基本となる。農業班と同様、「野菜班」では白菜、豆、唐辛子、キュウリ、トウモロコシのような作物を栽培し、「畜産班」では豚、鴨、鶏など飼育して管理者に供給する。その他、老人収監者を対象に比較的容易なことをさせる「酷熹ヌ」や伝染病にかかった患者を隔離収容する「病気斑」などがある。

教化所によっては「輸出班」を別に運営する場合もある。「价川教化所」が代表的だが、ここで生産される「ブラジャー」「カーテン」「レース」「セーター」はロシア、中国、日本などに輸出されている。咸鏡北道の「チョンゴリ教化所」では、鉱山で生産される銅を中国に輸出し、最近で女性強化所に「まつげ」と「かつら」班を新設して中国に輸出していることが分かった。

教化所での作業は、普通は午前8時から始まって12時に昼食だが、農作業と同じように作業量が多い場合は、明け方4時から作業を始め、食事も本所にいる収監者が運んで作業場で食べるケースがあることも明らかになった。一日の作業は、通常なら夜7時以前に終わるが、冬は早めに終える。早く終える理由は暗くなった時に収監者が脱走する可能性があるからだ。

作業後、監房に戻れば生活総括を通じて当日の作業で誤った点を相互批判させる。主な批判の対象になった収監者は食事を減らされる処分を受け、主に班長の指示によって同じ収監者に殴打さえることもある。

しかし、「輸出班」は例外的な日課に沿う。輸出工場を24時間運営するために収監者に交代勤務させるためだ。特に、輸出品の納品期間が近づけば、一日12時間以上の強制労働時間を通じて納品期間に合わせるようにする。普段は与えられる1週間に一度の日曜日も与えられず、休日も作業に投入される。教化所内部で仕事をするというメリット以外には、苛酷な労働を強いられる点で「農業班」に所属する収監者と大きな違いはないことが明らかになっている。