北朝鮮の国際問題研究院研究者の李成根(リ・ソングン)氏は、アフガニスタン問題をめぐり米国を非難する文を発表した。朝鮮中央通信が17日、伝えた。
北朝鮮がアフガニスタン問題に言及するのはこれが初めて。米国の朝鮮半島政策、および対北政策に対する批判と見られる。
李成根氏は文で「『米国史上、最長期戦』の新記録を立てた戦争は、アフガニスタンで『テロ撲滅』と『民主主義樹立』の目的を実現するどころか、テロ活動の増加と宗教間紛争の拡大、難民大乱、地域情勢の不安定など、惨憺たる結果だけを招いた」と指摘した。
また、「世界各地を歩き回って秩序を維持する警察官の役をする能力のない『唯一超大国』の衰退没落相が全世界にあらわになった」とし、「他国と他民族の自主的発展を抑止し、ヤンキー式価値観と秩序を強要する米国の支配体制は、自国の文化と伝統、発展方式を守ろうとする各国人民の闘争と新興大国の進出によっていっそう危うくなっている」と述べた。
そのうえで、「帝国主義が衰退、没落し、人類が社会主義へ進むのは歴史発展の法則であり、20世紀に続いて21世紀にも歴史は他ならぬ自主と正義を求める人民大衆の闘争によって前進している」と強調した。