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同通信の報道全文は次の通り。

帝国主義支配体系の崩壊は歴史の必然

【平壌9月17日発朝鮮中央通信】朝鮮の国際問題研究院研究者の李成根氏は、次のような文を発表した。

米国が2001年「対テロ戦」の序幕として、21世紀の初の戦争として起こしたアフガニスタン戦争が20年ぶりに米軍のあわただしい敗走で幕を下ろした。

米国は、この戦争に延べ80万人余りの兵力と2兆ドル以上の巨額の資金を投入したし、2600人余りの米軍死者と2万人余りの負傷者を出した。

しかし、「米国史上、最長期戦」の新記録を立てた戦争は、アフガニスタンで「テロ撲滅」と「民主主義樹立」の目的を実現するどころか、テロ活動の増加と宗教間紛争の拡大、難民大乱、地域情勢の不安定など、惨憺(さんたん)たる結果だけを招いた。

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戦争の初期、一桁に過ぎなかった現地のテロ団体は今20余りに増えたし、無謀な軍事作戦によって10余万人に及ぶ無この民間人が命を落とし、1000余万人の難民が発生した。

アフガニスタンが瀕した破局的実態は、米国を終わりなき戦争の沼地に陥るようにしたし、結局は米国をして資源の莫大な消耗と自国経済の「出血」を防ぐために「非常脱出」を余儀なくされた。

「自由民主主義の伝播」という大義名分と「つぶれた国家の再建」の責任を放り投げてあわただしく逃亡の道についた米軍の恥ずべき行為は、長期間にわたる対アフガニスタン政策の失敗に対する自認であった。

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これで、これ以上、世界各地を歩き回って秩序を維持する警察官の役をする能力のない「唯一超大国」の衰退没落相が全世界にあらわになった。

特に、米軍が戦争の開始から2カ月目に「掃滅」したと大言したタリバンが20年が過ぎたこんにち、より強力な勢力として登場して政権を掌握し、米軍の逃走を圧迫した事実は、米国の敗北とその支配的地位の崩壊に対する意味深長な象徴となった。

アフガニスタン事態を契機に、米国の虚像が粉みじんに崩れ落ちるにつれてこれをかしらとして従属的に結託されていた資本主義諸国の同盟関係が急速に分裂、瓦解している。

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自分らが数十年間、見守ったカブール政権をためらわずに捨て、共に「血の闘い」を繰り広げたNATO加盟国との合意もなしに逃げ去った米国の利己的で背信的な態度は、米国の安保公約に対する同盟国と追随国の不信と挫折感を増幅させた。

「最も重要な同盟国」が考えていたことより強くなく、期待したことより協力的でないということを実感したこれらの国は、今、われ先に自国の安全保障のための生存戦略を再び作成するのに没頭している。

欧州連合(EU)は、アフガニスタン事態は欧州の戦略的独自性を強化する転換点にならなければならず、欧州が自己の利益を守る能力を保有しなければならないとし、5000人規模の迅速反応武力を創設する問題を討議している。

西側の主要言論も、「西側の自由秩序は敗北した」「米国の衰退は絶頂に達した」「米国が帰ってきたというが、現実的に米国は撤収している」「大西洋同盟は今後、いっそう弱化されるだろう」と批評している。

衰えていく米国に追随するよりは、独自の極を形成することにより遠く進もうとするのが、米国の同盟国、パートナーの心理である。

米国が唱える集団安保システムが自国の利益だけを実現するための道具にすぎず、米国に対する盲目的な追随は羞恥と破滅だけをもたらすということは、アフガニスタン事態が残した深刻な教訓である。

結局、今回の事態は第2次世界大戦以降、米国が築いた一極中心の覇権構図、古びた国際秩序の自滅を早めた決定的契機となっている。

この世に他国の圧力と支配を受けながら生きることを願う国と民族はなく、自力を育み、自分の方式で発展するのは全ての国と民族の自主的権利、共通の志向である。

他国と他民族の自主的発展を抑止し、ヤンキー式価値観と秩序を強要する米国の支配体制は、自国の文化と伝統、発展方式を守ろうとする各国人民の闘争と新興大国の進出によっていっそう危うくなっている。

侵略と干渉、貪欲と略奪を本性とする帝国主義は、すでに生き尽くした歴史の廃物である。

帝国主義が衰退、没落し、人類が社会主義へ進むのは歴史発展の法則であり、20世紀に続いて21世紀にも歴史は他ならぬ自主と正義を求める人民大衆の闘争によって前進している。

帝国主義支配体系の崩壊は、逆らえない歴史の必然である。---