北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が10日、米韓合同軍事演習を非難する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
韓国大統領によると、10日から事前演習、16日から正式演習の日程で、米韓合同軍事演習を実施する予定だ。金与正氏は軍事演習をめぐって南北関係を「曇らせる好ましくない前奏曲になると思う」とけん制する談話を今月2日に発表した。
金与正氏は談話で、「われわれの重なる警告を無視して強行する米国と南朝鮮側の危険な戦争演習は、必ず自らをより重大な安保脅威に直面させるであろう」と警告した。
さらに、「朝鮮半島情勢の発展に国際的焦点が集中している現在のような鋭敏な時に、侵略戦争演習をあくまでも強行した米国こそ、地域の平和と安定を破壊する張本人」としながら、「朝鮮半島に平和が訪れるには、米国が南朝鮮に展開した侵略武力と戦争装備から撤去しなければならない」と強調した。
そのうえで、「われわれは、日ごとに増大する米国の軍事的威嚇に対処するための絶対的な抑止力、すなわち、われわれに反対するいかなる軍事行動にも迅速に対応できる国家防衛力と強力な先制攻撃能力をより強化していくことにいっそう拍車をかけるであろう」と主張した。