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国連安全保障理事会で採択された対北朝鮮制裁で、国連加盟国は北朝鮮からの労働者を雇い入れてはならないことになっている。ところが、中国、ロシアを中心に北朝鮮労働者を受け入れる国が相次いでいる。

短期滞在ビザや技能実習ビザなどを利用し、名目上は「労働者ではない」という扱いにすることで、制裁逃れを行っているというわけだ。

(参考記事:「世界に暴露して欲しい」ある北朝鮮兵士の死を告発した一本の電話

そのようにして派遣された人々が、病に倒れる事例が続出していると、米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

中国・丹東の朝鮮族情報筋は、北朝鮮出身の女性労働者が様々な病気に苦しめられてると伝え、その理由としてまず長時間労働を挙げた。

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「多くの女性労働者は、1日15〜16時間働いた末に過労で倒れ、腰と足が立たない過労後遺症に苦しめられている」(情報筋)

彼女らの多くはアパレル工場で勤務しているが、倒れるまでではなくとも、腰痛、関節痛などに苦しめられ、歩けない状態に陥る人もいる。熱心な働きぶりで作業班長に選ばれたある女性労働者は、急に立てなくなり、宿舎で休息を取っていたが、先月18日に急死する悲劇も起きている。

労働環境の劣悪さは極めて深刻な状態だが、中国の労働法では1日8時間、週40時間に労働時間が制限されている。しかし、彼女らは法で認められた労働者ではないため、法律が適用されないのだ。

(参考記事:中国ブラック企業の北朝鮮労働者が支える世界の防護服供給

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同僚たちは、彼女が病院で治療を受けられないままで死亡したことに怒りをあらわにしている。情報筋は、北朝鮮当局の上納金ノルマを達成するために、女性たちに過酷な働き方をさせている北朝鮮の派遣会社に責任があると批判した。

また、コロナによる死亡ではないにもかかわらず、遺体が火葬されたこと、同様の症状を示す労働者が複数いることで、不安が高まっている。ちなみに北朝鮮では土葬が一般的で、火葬に対しては強い拒否感があるが、北朝鮮当局は防疫規則で、コロナの疑いで死亡した人の遺体を火葬するように定めている。

別の情報筋も彼女の死について伝え、「犯罪者を収容するような施設で劣悪な環境に閉じ込められ労働を強制され死亡に至った」とし、労働者の間で怒りが広がっていることを伝えた。犯罪者を収容する施設でも、人権は守られて当然なのだが…

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周囲の中国人も、北朝鮮労働者の置かれた環境に同情を示し、1日16時間の長時間労働に、かつての奴隷のようだと、北朝鮮当局を批判している。

死亡事件が起きたのは、北朝鮮の女性労働者500人を雇っている大規模アパレル工場で、海外のアパレル企業から注文を取り付け、24時間体制で生産を行っている。中国人労働者は労働法に基づき、8時間3交代体制で働いているが、北朝鮮人労働者は交代もなく16時間ぶっ続けで働いているとのことだ。日本で売られているメイド・イン・チャイナの服は、もしかすると北朝鮮から来た女性労働者の血と汗と涙が滲んだものかもしれないのだ。

彼女らの受け取る月給は2300元(約3万9000円)から2500元(約4万2000円)ほどだが、その6〜7割を「忠誠の資金」という名で、北朝鮮当局にピンはねされている。

中国に派遣された北朝鮮労働者を巡っては、待遇が改善されつつあるとの情報もあったが、すべての企業で改善されているわけではないようだ。

(参考記事:中国で異変 制裁破りの下で進む北朝鮮労働者の「待遇改善」

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