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北朝鮮の兵役は例年、春と秋に一斉に満了期間を迎える。最近になって1〜2年短縮されたとは言え、依然として世界最長だ。そんな兵役を終えた人々は、軍服を脱いで家族の待つ家に戻り、地方政府の軍事動員部に除隊申告をして、新しい職場への配置を待つ。

ところが、今年は例年と状況が異なる。数ヶ月早く6月に兵役が満了したのも異例だが、多くの人々が家に帰れずにいるという。詳細を、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、朝鮮労働党咸鏡北道委員会と軍事動員部は、兵役を満了した兵士を集めて突撃隊(半強制のボランティア部隊)を結成、今年1月の朝鮮労働党第8回大会での決定に基づき、道内で行われている住宅などの建設現場に送り込んでいる。

期間が極端に長いだけでなく、兵舎の衛生状態も糧食の栄養状態も劣悪、動員された建設現場での事故も多発する兵役をなんとしてでも生き抜いて、故郷に帰ることだけを考えていた元兵士たち。

(参考記事:また死亡事故発生、北朝鮮「血塗られた大型事故」の歴史

ところが、故郷に戻って長年の軍隊生活でボロボロになった心身を休める暇も与えられず、本人の意志とは関係なく、再び軍隊時代と同じように建設現場で働くことを強いられるというのだから、反発の声が上がるのも当然のことだろう。

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「当局は、軍服務期間の規律生活と集団的な労力動員が身についている除隊軍人からなる突撃隊を立ち上げて仕事をさせれば、建設事業が一糸乱れずに進められるだろうという考えから、除隊軍人を(帰郷後)のすぐに突撃隊に入れるという無茶なことをしている」(情報筋)

それも、彼らの多くが除隊後に候補党員(見習い党員)として入党することを利用して、突撃隊に動員しているという。候補党員の期間は2年だが、党の指示に従わなかったり、生活上の問題を起こしたりしたら正党員の資格が得られず、入党そのものが取り消されてしまうため、嫌でも従わざるを得ないのだ。

厳しい軍隊生活を生き抜いたのに、突撃隊に動員され、事故で死亡する事例も相次いでいる。

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両江道(リャンガンド)の情報筋は、今月10日にマンション建設現場で美装工事を行っていた除隊兵士が足を踏み外して5階から転落して死亡したと伝えた。同僚は「10年という長い兵役を無事に終えたばかりというのに、建設現場で事故で死ぬなんてありえない」と悔しがっているという。

情報筋はまた、安全対策がなされておらず、工期が守れなければ厳罰を受けるため、質や安全などは二の次三の次で、ともかく速く建てる「速度戦」で、同様の事故が相次いでいると述べた。

ただ、突撃隊は永遠に続くものではなく、期間が終われば終了する。一方で、北朝鮮当局が同時に進めている「集団配置」の場合は、一生続く過酷なものだ。

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当局は、兵役を終えたばかりの兵士を、きつい、汚い、危険の3Kの農村、鉱山などに集団で送り込む「集団配置」を大々的に行っているが、このような形で派遣されれば、農村戸籍に編入させられ、一生をその地で送ることとなる。

災害復旧のために派遣された鉱山で軍を除隊させられ、そのまま鉱山の労働者にさせられたケースも伝えられている。極めて理不尽で無理のある政策だが、以前から農村や鉱山で働いていた人々は、より現金収入が得やすく、生活環境の良い都市部に逃亡しており、集団配置でやってきた元兵士たちも、ほとぼりが冷めたころに、しれっと都会に逃げ帰るだろう。

(参考記事:「こんなに残酷なことはない」北朝鮮兵士も動揺する無慈悲な命令

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