北朝鮮国営の朝鮮中央通信は19日、金徳訓(キム・ドックン)内閣総理が複数の経済部門を視察したと報じた。
金徳訓氏の視察報道は、4月以後で4度目となる。朝鮮労働党が第8回大会(2021年1月)で打ち出した内閣中心の経済活動を活発させようとする意図がうかがえる。
金徳訓氏が視察したのは、平安南道(ピョンアンナムド)の順川(スンチョン)セメント連合企業所と、C1化学工業の建設現場、順川市坪里(ピョンリ)協同農場だ。
C1化学とは、合成ガス、メタン、メタノールといった化合物を原料に用いて、化学製品を合成するための化学技術法だ。同通信は18日に、化学工業部門で「技術陣を強化するための実質的な対策を立てている」とする記事を配信しており、金正恩総書記が化学分野の発展に期待を寄せていることがうかがえる。
一方、4月にC1化学工業実験をめぐって咸鏡南道(ハムギョンナムド)の咸興(ハムン)にある2.8ビナロン連合企業所で、大規模な爆発事故が起き、多数の死傷者が発生したという内部情報もある。
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