内部情報筋は「複合微生物肥料が騒がれるようになったのは1996年頃からだが、効果がなかったため、1999年には消え去った」「平壌の愛国複合微生物センター、羅先(ラソン)の微生物工場などの大規模施設以外は、建物だけが残っている」と述べた。
北朝鮮がEM菌に関心を持ったのは、十分な堆肥と化学肥料を生産できないからだ。韓国政府は今年、北朝鮮に化学肥料を30万トン、来年には40万トン(協力基金1千511億ウォンを割当)を支援する予定だ。
金正日氏は2004年5月に至っても「全世界的に化学肥料の生産が、減少しつつある」として、微生物肥料の利用を強調したと労働新聞が報道した。盧武鉉大統領はこのような金正日総書記のことを「自らの体制に明確な所信を持っていた」と評価している。