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北朝鮮体育省が運営するウェブサイト「朝鮮体育」は6日、同国オリンピック委員会が3月25日に開いた総会について報じた記事を掲載。7月に開幕予定の東京五輪・パラリンピックに出場しないことを明らかにした。

記事によれば、同委員会は「悪性ウイルス感染症(新型コロナウイルス)による世界的な保健危機状況から選手たちを保護するため、委員たちの提起により、第32回オリンピック競技大会に参加しないことを党議決定した」という。

オンライン会議形式で行われた総会では金日国(キム・イルグク)体育相の報告などが行われた。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は昨年1月24日、同国の女子卓球団体チームがポルトガルで行われた大会での成績により、東京五輪への参加資格を得たと報道。少なくともこの時点では、参加意思があるものと見られていた。

しかしその直後、北朝鮮は新型コロナウイルスの流入防止のために国境を閉鎖。外国人の入国をいっさい禁じ、貿易も全面停止した。経済難が深刻化する中でも国境封鎖は続いており、客観的に見て、東京五輪に参加しない可能性はきわめて高かった。