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中国と国境を接する北朝鮮・咸鏡北道(ハムギョンブクト)穏城(オンソン)郡の倉坪(チャンピョン)労働者区にある4.25タバコ農場は、良質のタバコ葉を生産することで知られているが、今シーズンの栽培に入る前から災難続きのようだ。

農場のチュンイ分場内のビニールハウスで火災が発生、植える予定だったタバコの苗がすべて灰になってしまったのだ。

現地のデイリーNK内部情報筋によれば、火事が起きたのは先月のある日の夜のことだ。夜間勤務に当たっていたビニールハウス管理担当の農場員2人が泥酔した状態で、暖炉の火を消さないまま寝入ってしまった。暖炉から火の手が上がり、ドアに引火。やがて火はハウスの屋根全体に広がってしまった。

ビニールハウスは、腐植土と土で固めた床の下に薪で温めた空気を送る床暖房式の構造になっていて、温度が一定に保たれている。その中でタバコの種を苗床に植え、育った苗を4月末から5月初めにかけて、畑に移植する。

苗はちょうど2センチほどまで育っており、一般の協同農場ひとつ分に相当するほど広大なチュンイ分場の畑に植え替える直前だったが、それがすべて灰になり、今シーズンの分場でのタバコ栽培ができなくなってしまった。

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今回の火災を受けて、郡党(朝鮮労働党穏城郡委員会)、安全部(警察署)、保衛部(秘密警察)が捜査に乗り出した。しかし、燃え盛る温室から助け出された2人は病院に搬送され治療を受けているが、意識不明の状態で、責任追及はおろか取り調べすらできていない。

また、やけどの程度が深刻なようで、助かる見込みは薄いという。夜間勤務中の飲酒が常態化していた模様で、監督不行き届きで作業班長と分組長が処罰される可能性が浮上している。

この農場だが、最近は呪いでもかけられたかのように災難が続いている。まず、新型コロナウイルス対策で貿易が停止されたことで、タバコ葉の輸出ができなくなくなってしまった。昨秋には、とりあえず収穫して、乾燥作業は行なったものの、倉庫がないため野積みにしていたせいで、半分が腐ってしまった。

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これでは貿易が再開されても、農場員に配給する食糧や、来季用の営農資材を買うだけの予算が確保できない。そこで、農場員に土地を貸し出し、別の作物を栽培させることで苦境を乗り越えようとしていた。

(参考記事:コロナ鎖国で苦境の北朝鮮タバコ農場、作物を転換

ところが今年2月、タバコ栽培に必要な木材の運搬中に、農場員多数が死傷する交通事故が起きた。そこに加えて今回のビニールハウス火災。様々な意味で、タバコが人を死に追いやってしまった形だ。

(参考記事:幹部への「ご機嫌取り」のため死に追いやられた北朝鮮の農場員

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