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北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会の金与正(キム・ヨジョン)副部長が15日、米韓合同軍事演習を非難する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

金与正氏は、今回の米韓合同軍事演習(8日〜18日)に対して、「わが朝鮮を狙った侵略的な戦争演習を強行する道に入った」とし、「われわれの正々堂々たる要求と全同胞の一様な抗議、糾弾にもかかわらず、招かれる悪結果に対処する自信があってか、あえて重大な挑戦状を肝っ玉も大きく差し出したのだ」と述べた。

バイデン政権発足後、初めてとなる演習はコンピューターシミュレーションを活用した指揮所演習のみだが、金与正氏は「実際の機動もなしに規模と内容を大幅『縮小』したコンピュータシミュレーション方式の指揮所訓練であると宣伝して、われわれの『柔軟な判断』と『理解』を願っているようだが、実に幼稚で鉄面皮であり、ばかげた言動だと言わざるを得ない」と韓国政府を非難した。

また、「われわれに対する不正常な敵対感と不信から出発した被害妄想症が極に達したようだ」と述べた。

つづけて、「対南対話機構である祖国平和統一委員会(祖平統)を整理する問題」「金剛山国際観光局をはじめとする関連機構もなくす問題」を最高首脳部に報告したと表明。祖平党は対韓国窓口機関で、金剛山観光事業は南北交流の象徴であることから、韓国政府に南北関係の断絶を突きつけた形だ。

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一方、「大洋向こうでわれわれの地に火薬のにおいを漂わせたくてやっきになっている米国の新行政府にも一言忠告する」としながら、「今後4年間、足を伸ばして寝たいのが望みなら、始めから見っともなく寝そびれる仕事を作らない方がよかろう」とバイデン政権を牽制した。